留学から帰国後 50歳以上で再就職をする場合に意識すべきこと

留学から帰国後 50歳以上で再就職をする場合に意識すべきこと

私は46歳でそれまで16年勤めた会社を辞め、語学留学と映画留学及びOPTのため合計約5年間アメリカに滞在し、帰国して仕事を探す時には51歳になっていました。色々苦労しましたが、映像ディレクターとして再就職しました(数年後に退社しフリーランス)

▶︎帰国時の苦労についてはこちらの投稿をご覧ください。

ここでは、50歳以上、特に長期の留学などのためブランクがある状態で、しかもあるていど方向転換・軌道修正をしながら再就職をする場合について書こうと思います。

■就活
 
スキルを磨き続け、クリエーター系であればポートフォリオを更新し続ける

これは自戒を込めて書いています。

5年もたつと世の中のある側面はそれなりに変化します。再就職をしようとする時に自分の持っている経験やスキルが不十分であったり、すでに古くなっている可能性があります。

新しいことに取り組んだり勉強をするためにキャリアブレイクすることを勧めていますが、世の中の変化に対応しつつスキルを磨き続け、そこで身につけたことを元にして、クリエーター系であればポートフォリオを更新し続ける必要があります。

その際、


●自分が好きなこと
●自分が得意なこと
●需要のあること

を意識するといいと思います。それらが交差する部分がベストです。

▶︎キャリアブレイクについてはこちらの投稿をご覧ください。

やる気があっても、日々の仕事で忙しかったり、生活費を稼ぐことでいっぱいいっぱいになり生活に余裕がなくなってくると、なかなかスキルを磨くことに時間が割けなくなってきます。

地道に虎視眈々と積み重ねていく必要があります。

自分に合う会社・仕事を探し続ける

単に同業他社に再就職する場合は、自分が思い描く待遇や、お付き合いすることになるクライアントなどを意識すればすみますが、業種、職種の軌道修正を含む再就職の場合はやや複雑になります。

世の中の仕事は、何十年たっても大して変化していない部分がある反面、ほんの5年前、10年前には想像しなかったような意外な業務をしている会社があったりします。上記につながりますが、自分に合う仕事・会社を見つけるためには、とにかく探しまくる必要があります。

転職情報サイト
転職情報サイトごとに傾向の異なる募集が掲載されている場合もありますので、複数のサイトに登録するといいと思います。

アルバイトの募集サイトも見る
アルバイトの募集サイトには派遣の仕事も掲載されており、最初はアルバイトや派遣でも、正社員化や直接雇用の可能性があるものが掲載されている場合もあります。

想定している仕事のキーワードで検索
転職情報サイトに掲載されている募集の中から応募先を選ぼうとすると同じような内容の募集ばかりになる可能性がありますので、直接インターネットで検索して、自分に合う仕事を募集している会社を探します。

知り合いに仕事を紹介してもらう
これも有効です

応募の分母を増やす

体感的に、世の中の(日本の)99%以上の会社は、歴史のある会社と若い会社を問わず、旧来の日本型ヒエラルキーで組織を作ろうとし、若い人を採用したいと考えていますので、50歳を超えて採用されようと思うのであれば、採用されうるあとの1%以下をどれだけ増やせるかが重要です。

経験上、力仕事系の日雇いの仕事を除き、50代前半を採用しうる会社は、応募した会社全体の0.6%くらい、50代後半を採用しうる会社は0.4%くらいの印象です。

もちろんこれは、その会社が欲している経験や能力をその人がどれだけ持っていかによって大きく変わってくると思います。

雇用形態よりも自分に合っているかどうかを優先する

おそらく、前の会社を辞めた理由は、雇用形態や待遇よりも、自分に合っていないと感じたからではないかと思います。自分の価値観を無視して雇用形態にこだわると、仕事のミスマッチが発生している可能性があり、仮に採用されても合わないからまた辞める、という繰り返しになってしまいます。

就活は長期間に渡ることを覚悟しておく

1〜2年かかる前提で、全く仕事が見つからなくても生活できる蓄えをしておくといいと思います。蓄えがない場合はフリーランスや日雇いの仕事などをしながら就活することになります。

■採用後

自分に合う会社が見つかり、採用されれば幸せです。しかし、特にこの日本においては、その会社にはわざわざ50歳過ぎの人を雇う理由があることを認識しておく必要があります。

また、どんな会社にも問題はあり、友達ではない他人どおしが集まっている以上、ソリが合う合わないは出てきます。

何らかの問題、課題を抱えていて、その解決を期待されていることが多い

例えば以下のようなものです。

・新しいプロジェクトに取り組もうとしているが、それを引っ張っていける人がいない。

・社内に技術はあるが、仕事を持ってこれる人が少ない。又はいない。

・経験の浅いスタッフが多く、指導、教育できる人が少ない。又はいない。いても他の役割があるために教えている時間がない。

・人間関係又は部署間がギクシャクしており、それをうまく取りまとめられる人がいない。

・海外と取引していきたいと考えているが、英語ができる人がいない。

必要なスキルを持つ人材を外部から採用する、というのは普通に行われることですが、上記のようなことができる人材は本来社内で育成すべきではないかとも思います。外部から採用しようとしているからこそ、そこに仕事のチャンスがあるわけですが、その会社は今まで社内で育成してこなかった、または育成できてこなかった会社であるということを認識しておく必要があると思います。

それぞれの会社ごとに様々な問題はある

採用にあたって問題の解決を期待されているわけではなくても、それぞれの会社ごとに様々な問題はあると思います。あまり効率的ではない運営がされている場合が見られます。例えば次のような状態です。

・必要なタスクを実行する十分な人員がいない。

・毎日のように紙の書類のやり取りが必要で、その種類が多い。様々な人のハンコが必要な場合もある。

・勤務管理やプロジェクト管理のツールがオフライン、オンライン含め少しずつ異なる目的ごとにたくさんあり一元化されておらず、それらを全てやることが求められる。

・形骸化して現実にそぐわなくなっているルールやイベントがあり、従わなくてはいけない。

・長年、増設改修を繰り返したツギハギの基幹システムを使っており、しばしばトラブルが発生する。

・複数の会社が関わる業務の場合、おそらく全体の足並みを揃えるのが容易でなく物事の進行が滞りやすい。場合によっては行き当たりばったりな進行になってしまう。

これらは個々の会社だけでなく世の中全体にある問題とも言えます。

個々の会社としては、そこにずっといる人達も問題に感じているのかもしれませんが、外から来た視点で改善したいと思っても、さしあたりは今までのやり方に合わせることが求められるかもしれません。

どこの組織にも、ソリの合わない人はいる

私はこれまでフリーランスもしてきましたが、会社勤めやアルバイトなどで多くの会社で仕事をしてきました。その経験上、どこの組織にもソリの合わない人はいます。

50代にもなって就職する場合は、ソリの合わない人も納得させてしまう実力と人間力を期待され、持っているべきなのかもしれません。

しかし、単に「ちょっと合わないな」と感じるだけでスルーできる場合から、全く話が噛み合わない場合や、話は噛み合うけれども考え方が全く違う場合まで、その程度は様々です。

許容できる範囲ではない場合、何も言わせないくらいの成果をこちらが上げるのもいいと思いますが、ソリが合わないことがそこに悪く影響している場合もあります。変に戦おうとせずこちらがその組織を離れることも検討する必要があるかもしれません。

自分と会社の相性というか、就職で会社を選ぶ時の判断基準は、やりがい(仕事内容が自分に合っているかどうか)、給料人間関係だと思います。もう一つ加えるなら、拘束される時間です。

会社の嫌なことから逃げても次の会社でまた嫌なことはある、とも言われ、それは一面で正しいと思います。別の組織に移っても、またソリの合わない人はいるかもしれません。

次の会社でも嫌なことはあるから今の嫌なことから逃げるのは単なる「逃げ」で、今の会社で努力すべき、というニュアンスで言われることが多いかもしれませんが、会社によって、上記のやりがい、給料、人間関係、拘束される時間、のバランスはかなり異なります。自分の価値観はどこにあるのか、何を重要視しているのかを意識しつつ、トータルで判断すべきだと思います。