ロサンゼルスの治安・危険な場所 (Dangerous Places in Los Angeles)

ロサンゼルスの治安・危険な場所

ロサンゼルスには治安が悪いとされているエリアがいくつかあります。ここでは、ロサンゼルス周辺で治安が悪い場所と、私や知人の体験、治安情報の収集方法を紹介します。

私の住んでいたロサンゼルス郡バーバンク市はロサンゼルス市に隣接した映画産業の中心であり閑静な住宅地で、治安はいいと思います。私の滞在していたアパートメントコンプレックスは柵で囲まれ扉には鍵がついていましたが、周囲には塀もフェンスもない一軒家も多く見られました。

一方、ロサンゼルス全域には、治安が悪いとされているエリアがいくつかあります。どれもロサンゼルスダウンタウンとロサンゼルス国際空港の間のエリアです。以下、それぞれ地図で紹介します。

サウスロサンゼルス(South Los Angeles)

サウスロサンゼルスは、ダウンタウンとロサンゼルス国際空港の間の広い範囲を占めるエリアです。有名な南カリフォルニア大学(USC)もこのエリアにあります。

南カリフォルニア大学は、アメリカの5大映画学校(映画学校及び映画コースのある学校)の一つです。

▶︎アメリカの主な映画学校についてはこちらの投稿をご覧ください。

クレンシャー(Crenshaw)

クレンシャーは、サウスロサンゼルスの一角にあるエリアです。

イングルウッド(Inglewood)

イングルウッドは、サウスロサンゼルスより空港側のエリアです。

コンプトン(Compton)

コンプトンは、伝記的音楽映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」(“Strait Outta Compton”)で描かれていましたが、アメリカの中でも特に治安の悪いエリアとのことです。

スキッドロウ(Skid row)

スキッドロウは、ダウンタウンロサンゼルスにあり、リトルトーキョーに隣接したエリアです。リトルトーキョーから続いてスキッドロウの地域にも様々な店がありますが、ホームレスが多く、ホームレス保護施設もあります。リトルトーキョーのスターバックスから挙動の怪しい人を見かけることがあります。

追記
2021年4月20日に、アメリカ連邦地方裁判所はロサンゼルス郡とロサンゼルス市に対し、このスキッドロウのホームレスに10月18日までに居住場所を提供するように命じる判決を出しました。こちらの投稿をご覧ください。

他にも、コリアタウン(Koreatown)も夜は治安が良くないといわれています。

 

私や私の知人の体験

治安が良くないと言われるエリアには行かないようにしていたため実際の様子はわかりませんが、昼間ロケハン目的でコリアタウンそばから3rd streetをダウンタウンへ向かって歩き、表通りから少し内部に入って写真を撮っていたら、一人の男が歩み寄ってきて、「何を撮ってるんだ?写真を撮ってるとファイトしたいやつもいるぞ。」と言ってきたことがあります。驚きましたが警告してくれるのはありがたいです。すぐにカメラをしまってそのエリアから出ました。

ある時はダウンタウンのビルの屋上でクラスメートの撮影に参加した時、路肩に停めてあった他のクルーの車が車上荒らしに合い、窓ガラスを割られて中に置いてあったカメラなどが盗まれました。

下はこの建物の裏手の夜の様子です。

19時頃のビルの裏側で、停まっている車は我々の撮影機材車です。
夜のロサンゼルス Los Angeles at night

次の投稿もご覧ください。

▶︎人がいない夜のロサンゼルス

治安情報の収集


在ロサンゼルス日本国総領事館のウエブサイトに、LAの治安情勢などの情報がまとめられています。
https://www.la.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_safety.html

犯罪地図
ロサンゼルスに限りませんが、地図上で犯罪発生の状況を見ることができるウエブサイトがいくつかあります。自分の滞在しているエリア、滞在しようとしているエリア、訪れようとしているエリアの状況がわかり、参考になります。

CRIME MAPPING.COM
https://www.crimemapping.com/map/ca/losangeles
犯罪発生状況をアイコンで表した地図です。犯罪タイプや期間を指定して見ることができます。司法当局の記録からデータを自動で得ているとのことです。表示できるアイコン数に制限があるようで、広い範囲の表示でアイコンが現れない場合、地図左下にある+ボタンを押してズームインするとアイコンが表示されます。

CrimeReports
最初は何もアイコンが表示されないかもしれませんが、左上ウインドウの「Filter」をクリックし、Date rangeを変えるとアイコンが表示されます。

→その後このサイトはCITY PROTECTというサイトに転送されます。地図上には各地域の警察署がアイコンで表示されていますが、地図にズームインして狭い範囲を見ていくと犯罪の記録のアイコンが表示されます。

Truly Maps
犯罪リスクが地図上に色分けされています。
このウエブサイトは犯罪だけでなく、学校の分布、目的地までの車又は公共交通機関の所要時間、レストラン・カフェ・ショッピングなどのスポット、家の値段及び家賃、エリアごとの人口統計、各道路の交通量、遊び場や何らかの楽しめるスポット、自然災害リスクなども地図上に表示できます。

→その後このサイトはリニューアルし住宅情報主体になりましたが、エリアを絞り込むとSafety and Crimeの地図が掲載されており、個別の物件情報のページからもLocal Informationの一つとして犯罪地図を見ることができます。
Trulia
https://www.trulia.com/for_rent/Los_Angeles,CA/

例えば”Los Angeles, CA”で検索すると犯罪地図は表示されませんが、”Hollywood, Los Angeles, CA”で検索し、”Neighborhood Overview”のページを見ると、やや下の方に”Safety and Crime”の地図があります。
https://www.trulia.com/n/ca/los-angeles/hollywood/87324/

また、”Hollywood, Los Angeles, CA”の検索結果のページや”Neighborhood Overview”のページから個別の物件情報のページを見るとLocal Informationの一つとしてCrime地図を見ることができます。

NEIGHBORHOOD SCOUT  Los Angeles, CA CRIME RATES
https://www.neighborhoodscout.com/ca/los-angeles/crime
住宅情報や学校情報、治安それぞれタブを選んで見られ、色分け表示で見やすいですが、詳細なデータを見るには有料となっています。