ニューヨークフィルムアカデミーの授業内容2年目概要

NYFA
ニューヨーク フィルム アカデミー(New York Film Academy略してNYFA)
MFA Filmmakingの内容 2年のコースの2年目

ニューヨークフィルムアカデミーの2年間のコースの1年目が終わり、ブレイク(休み)をはさんで2年目に入ると新しい授業も始まり、基本的にはThesis(卒業制作)に向けて準備をしていきます。

私の在学中に学期の分け方が変わり、1年目は2セメスター(セメスター1、2)、2年目は3セメスター(セメスター3、4、5)でした。2年目にちょうどメインキャンパスの移転があり、そのための措置だったかもしれません。

ニューヨーク フィルム アカデミーの授業内容 1年目概要についてはこちらをご覧ください。

Thesisは今まで学んだことの集大成で、準備にも時間をかけます。そのため初期の頃のような毎週授業のあと土日の撮影に向けて準備する慌ただしさはなく、じっくり取り組めます。というより撮影前の準備として必要なことが多く、自ずと時間がかかります。

セメスター3の授業とワークショップ(カッコ内は自分の解釈による訳)

Advanced Directing(監督術-上級)
Advanced Cinematography(撮影技術-上級)
Producing II(プロデューシング)
Screenwriting SHORT THESIS I(脚本-短編卒業制作)
Psychology of Film(映画の心理学)

Feature Screenplay I(長編ストーリー開発)セメスター2からの続き
Master’s Thesis Development(修士卒業制作開発)

Guest Lecture(ゲストレクチャー)

Advanced Cinematographyでは以下のワークショップもありました。
フィルターワークショップ
夜間撮影ワークショップ
ステディカムワークショップ

セメスター3で新しく始まった授業

Psychology of Film
キャラクター(登場人物)のタイプや心理など心理学の側面から映画の物語りについて学びます。学んだことを元に、既存の映画のキャラクターを分析して発表もしました。

Master’s Thesis Development
これは授業というよりも、卒業制作についてガイダンスを受け、毎回Directing、Producing、そしてScreenwritingのインストラクターと制作の流れを確認していく内容です。

ゲストレクチャー

「600万ドルの男」(The Six Million Dollar Man)(プロデュース、脚本)、「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」(The Bionic Woman)(プロデュース、監督)、「V」(プロデュース、脚本、監督)など多数のテレビシリーズを手がけたケネス・ジョンソンによる短期間のレクチャーです。

セメスター4の授業(カッコ内は自分の解釈による訳)

Directing the Thesis Film(卒業制作の監督術)
Producing the Thesis Film(卒業制作のプロデューシング)
Screenwriting SHORT THESIS II(脚本-短編卒業制作)
Designing The Thesis Film(卒業制作のデザイン術)
Feature Screenplay II(長編ストーリー開発)
Master’s Thesis Production(修士卒業制作)
Master’s Crew Participation(卒業制作クルー参加)

セメスター4の後半からセメスター5にかけてThesisの撮影期間でした

ThesisともなればCinematographyコースやProducingコースの学生のほか外部からクルーを雇う場合も多いのですが、これまでのプロジェクト同様クラスメートにもクルーになってもらいます。自分の撮影以外にも3つ以上のプロジェクトに参加する決まりとなっており、そのため学生全員が同時にそれぞれの撮影を開始するわけではなく、順に撮影していきます。

あらかじめ学生の人数分の撮影期間の枠(スケジュール)が4ヶ月分定められ、クラス内で調整して自分の撮影枠を決めます。この時私達のMFA Filmmakingコースは2クラスあり、私のクラスメートは8人でした。1人あたりの撮影期間の枠は2週間だったと思いますが、実際は必要に応じてその間の数日で撮影します。

セメスター4で新しく始まった授業

Designing The Thesis Film
現役のプロダクションデザイナーであるインストラクターから、実体験に基づいた映画制作におけるプロダクションデザイナーの役割についての話を聞いたり、簡易3Dソフトの「スケッチアップ」を使って、セットデザイン図を立体的に表現する手法を学びます。

私の時は途中で事情によりインストラクターが代わりました。

Master’s Thesis Production
これは授業というよりも、DirectingとProducingのインストラクターに対して毎回、脚本、ロケーションの写真、撮影許可などの必要書類を順に確認してもらいつつ準備の進捗の報告をした後、自分の撮影前にはクルーも含めて撮影に関する最終確認をする内容です。

時期はセメスター4中ですが、成績評価はセメスター5に含まれていました。

セメスター5の授業(カッコ内は自分の解釈による訳)

Thesis Film Post Production(卒業制作ポストプロダクション)
Feature Screenplay III(長編ストーリー開発)
Master’s Professional Development(修士プロフェッショナルガイダンス)

セメスター5で新しく始まった授業

Thesis Film Post Production
これは授業というより、編集した自分の卒業制作をDirectingやEditingのインストラクターに確認してもらってフィードバックをもらい、改善していく内容です。

Master’s Professional Development
これはサブタイトルがNavigating The Industryだったと思います。卒業後どのように業界の中で仕事をしていくかについて、時に卒業生をゲストに迎えて実際の様子や考え方を聞きつつ学ぶ内容です。