アメリカは寄付の文化が根付いているように見える

アメリカは寄付の文化が根付いているように見える

アメリカでは寄付を募ったり寄付をしたりする文化が根付いているように見えます。個人でも寄付をします。

ここではアメリカで個人が寄付をしたり企業などが寄付を募る例と、日本での寄付の習慣の変化について少しまとめてみたいと思います。

寄付をするお金持ち、セレブ

例えば、以下の人達が寄付をしています。

●ティム・クック(アメリカの実業家 Apple CEO)
2019年12月に、自身の所有する6,880株のApple株(200万ドル=約2億1,600万円に相当)を慈善団体に寄付

出典
https://news.livedoor.com/article/detail/17615096/

●アーノルド・シュワルツェネッガー(オーストリア/アメリカの映画俳優、実業家、元政治家、元ボディビルダー)
新型コロナウイルス感染患者の治療にあたる人々を支援するため、100万ドル(約1億1000万円)を寄付

出典
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/arnold-schwarzenegger-donates-frontlilne-responders-fund-coronavirus

●アンジェリーナ・ジョリー(アメリカの女優)
カンボジアの農業、教育、医療などをサポートする基金や、難民や移民の子供達をサポートする組織を立ち上げたりする他、国連の難民支援機関UNHCRへ2001年から総額500万ドルを超える寄付。新型コロナウイルスの感染拡大による学校閉鎖で影響を受けている子どもたちを支援するため、100万ドル(約1億1000万円)を寄付。

出典
https://www.unhcr.org/jp/special-envoy-angelina-jolie
https://movie.walkerplus.com/news/article/228617/

寄付を募るバレエ団、ダンスカンパニー

例えば以下のダンスカンパニーが寄付を募っています。

●Company C Contemporary Ballet
https://www.companycballet.org/
→上記サイトはその後なくなったようです。
https://www.facebook.com/CompanyCContemporaryBallet/

私がサンフランシスコで一度見に行ったCompany C Contemporary Balletからは、その後ドネーション(寄付)を求めるメールが届きました。

ウエブサイトに寄付の受付ページを設けているダンスカンパニーもあります。

●Alonzo King Lines Ballet
https://linesballet.org/support/

バレエ団、ダンスカンパニーは経営が厳しいイメージがありますが、日本のバレエ団やダンスカンパニーから寄付を求める連絡があったことはないですね。しかし、ウエブサイトに寄付を募るページを設けているバレエ団はあります。

例えば以下のバレエ団が寄付を募っています。

●松山バレエ団
http://www.matsuyama-ballet.com/
寄付のお願いのページ
http://www.matsuyama-ballet.com/about_us/donation.html

●東京バレエ団
https://thetokyoballet.com/
東京バレエ団の運営をしている日本舞台芸術振興会が行っている寄付募集のページ
https://nbs-foundation.jp/support-us/
新型コロナウイルスの影響への緊急寄付の募集のページ
https://nbs-foundation.jp/support-us/fundraising/corona.html
→その後ページがなくなりました

リサイクルショップ

日本ではリサイクルショップというと、ハードオフや古着屋などを思い浮かべます。比較的安く買えますが、売る時は二束三文になる場合も多いです。

アメリカのリサイクルショップは、買い取るお店もありますが、寄付されたものを売っている店もあります。GoodWillという団体が運営するリサイクルショップには服、靴、家具などの寄付品を受け付けるためのお店(ドネーションセンター)があります。

●Goodwill
https://sfgoodwill.org/
Goodwillの寄付受け付けに関するページ
https://sfgoodwill.org/donate/donate-goods/

ウエブ上のサービス

●ウィキペディア
ウィキペディアは、アメリカの非営利組織ウィキメディア財団によって運営され、広告などに頼らず中立の立場で知的資源を公衆に提供するとしており、時々ウィキペディア上に一般から寄付を求めるメッセージが表示されます。

実際の運営状況はわかりませんし、寄付を求めるやり方がうっとおしく感じる人もいると思いますが、何かを調べる時にそれなりにウィキペディアを使うため、私は少額を寄付します。寄付をするとまた翌年、寄付を求めるメールが届きます。

日本でも寄付の習慣が身近になってきた

日本では国からの助成金というのは聞きますが、個人が寄付をするというのはあまり一般的でなかったように思います。

しかしクラウドファンディングの一般化の流れに加え、新型コロナウイルスの影響で寄付を募る例も出てきて、寄付の習慣が身近になってきたように感じます。

追記(2020 09 05)
中でも顕著なのが、YouTube上のライブ配信における投げ銭機能「スーパーチャット」ですね。2020年9月4日現在、世界のスーパーチャットの累計金額トップ20人(チャンネル)のうち15人が日本のバーチャルYouTuberで、1位が日本のバーチャルYouTuber桐生ココで94,466,815円という、ある種異常事態になっています。

これは桐生ココが英語が堪能であることも後押ししていると思われ、日本からのスーパーチャットだけでなく全世界からのスーパーチャットの集計と思いますので、日本の寄付の習慣という観点だけでは論じられませんが、アニメ的キャラクターのアバターを使うことで中の人がかなり素を出している表現に対して多額の投げ銭が集まる現象は面白いと思います。

Youtube Most SuperChated Ranking – PLAYBOARD
https://playboard.co/en/youtube-ranking/most-superchated-all-channels-in-worldwide-total