発音、カタカナ表現の難しい英語

発音、カタカナ表現の難しい英語

これまでの投稿で折に触れて、「発音が難しい英語」や「発音のカタカナ表記の難しい英語」「日本では実際の発音と異なる発音で使われている英語」についてお話ししてきましたが、それらを中心にまとめてみようと思います。

異なる発音のし方(音の出し方)をしている外国語を日本語で表現するのはそもそも無理があり、通常は一番近い語で置き換えることになりますが、どうしても本来の発音を表現できないものもあります。

以下、発音記号を参考にした厳密な検討ではなく、私が自分で聞いた印象を元にした考察です。

refrigerator(冷蔵庫)
日常的な単語ですが発音しづらいです。発音をカタカナで表現すれば「リフリジェレーター」ですが、これを日本語的に発音すると伝わらないかもしれません。長めの単語で発音しづらいせいかわかりませんが、通常はfridge「フリッジ」と表現されます。

think(思う)
日本語にはthの音を持つ言葉、発音がないので、カタカナでは「シンク」としか表現できないですが、「シンク」と発音してしまうと、違う単語sink(流し/沈む)と認識されるだろうと思います。実のところsinkの発音は「スィンク」と聞こえます。

インド人もthの音の発音を苦手としているようで、「ティンク」と発音する傾向があるようですが(インド人の英語をカタカナで表現するのも無理があると思いますが)、これはthinkの発音として許容されているようです。

bath(風呂)
日本でも風呂を表す表現として日常的に「バス」が使われているように、bathはカタカナでは「バス」としか表現できないですが、英語を話している時にthの音を発音せず「バス」と発音してしまうと公共の乗り物のbus(バス)になってしまいます。

bathの複数形bathsの発音はbathとは発音が異なるのですが、発音も難しくカタカナ表記も難しいです。やはり「バス」と表現するか「バズ」と表現するしかないと思いますが、「バズ」を日本語的に発音するとbuzz(ブンブンいう/ガヤガヤ言いふらす)と認識されると思います。

サンフランシスコにかつてあった公共海水プール施設の名前Sutro Bathsの発音は「スートロ・バス(バズ)」に近いです。

Chipotle(チポッレ)
メキシコ料理ファーストフードレストランチェーンのChipotleも発音・カタカナ表記の難しい単語です。Chipotleは唐辛子を原材料とするメキシコの香辛料で、店名もそこから取ったのではないかと思います。

カタカナで「チポトレ」と表現しているのを見かけますが、英語での発音は「チポッレ」又は「チポッリ」に聞こえます。しかしメキシコの実質的公用語であるスペイン語では「チポットレ」に近いです。

fast food(ファーストフード)
短時間で調理・提供される料理やその業態を表すFast food(直訳すると早い食べ物)のカタカナ表記は「ファーストフード」か「ファストフード」かという議論があり、「ファーストもファストも両方使われるが、ファーストだとFirst(最初の)になってしまうので本来ファストフードが正しい」という意見を見ます。

しかしFastの発音は「ファスト」より「ファースト」に近いと思いますので、個人的には「ファーストフード」がいいのではないかと思います。

むしろFirstの発音として「ファースト」と言うと、発音の仕方によっては伝わらない可能性があります。

Mise en Scene(ミズアンセーン/ミザンセーン)
Mise en Sceneは演劇、映画業界において使われる表現です。フランス語からきていることばで、putting on stage、つまり(セットや俳優などカメラに映るものを)シーンに置くこと、ステージング、演出の意味です。

Mise en Sceneをカタカナにするのは難しいです。私はミズアンセーンと書きましたが、ミズオンセーンの方がいいかもしれませんし、ミザンセーンと書いてもいいかもしれません。フランス語のMise en scèneの発音は「ミズオンセンヌ」とか「ミザンセーン」と聞こえます。英語のMise en Sceneは「ミズオンスィーン」に聞こえます。Wikipediaではミザンセーヌとなっていますね。

DVD
日本ではVを「ブイ」と発音し、DVDを「ディーブイディー」と発音しますが、英語ではVを「ヴィー」と発音しますので、DVDは「ディーヴィーディー」と発音します。

VIP
日本では「ブイアイピー」又は略して「ビップ」と発音しますが、英語では「ヴィーアイピー」と発音し、「ヴィップ」とか「ビップ」とは言いません。