【NYFA卒業後 日本 短編映画プロジェクト参加】Pet

Pet 撮影の様子
ニューヨークフィルムアカデミー卒業後 日本 映画プロジェクト参加「pet」

ここでは、ニューヨークフィルムアカデミー卒業後OPTを経て帰国後、短編映画「Pet」制作に参加した様子をお話しします。

The 48 Hour Film Project

The 48 Hour Film Projectは、48時間でストーリー制作、撮影、編集をして提出する国際映画祭(短編映画のコンペティション)です。

トーナメント形式になっていて、世界約120以上の都市で開催され、日本では大阪と東京で行われます。各都市の最優秀作品は48 Hour Film Project主催の映画祭Filmapaloozaで上映され(開催地は主にアメリカだが毎年都市は異なる)、ここでさらに選出された作品は、『カンヌ映画祭 短編映画部門』で上映されます。

設定された制作期間直前にお題が発表され、チームごとにジャンル、キャラクター、含めなければいけないセリフや小道具が伝えられ、48時間で脚本(ストーリー)作り、撮影、音楽制作、編集をして提出をする必要があります。

ニューヨークフィルムアカデミーで知り合った坂部 敬史(さかべたかふみ)監督がこれに応募するということで、私自身も自分の作品を作るかどうか考えましたが、自分では作らず手伝うことにしました。全体の進行管理の補助をしつつ、映画祭への各種提出書類の取りまとめ、小道具調達・制作などを担当しました。

坂部 敬史ツイッター

48時間で制作しますが、事前にクルーや役者を集めたり、機材の確保やロケーションの視察や確保はできることになっています。

坂部監督がクルー集めの他、ある程度様々なストーリーに対応できそうなロケーションとしてハウススタジオを確保しました。その後、映画祭のキックオフイベント(お題が割り当てられる会)に参加し、そこから48時間で制作、提出となります。

お題は次の内容でした。


キャラクター:藤木 通泰or昌子(ふじき みちやすorまさこ)
職業/属性:ツアーガイド
小道具:刷毛(ハケ)
セリフ:「気が変わったらいつでも言ってよ。」

 
我々が抽選で割り当てられたジャンルは
 

ジャンル1:アクション/アドベンチャー
ジャンル2:サイレント

 
でした。どちらかを選ぶことができます。
 

キックオフイベントは夕方のため、その後主要メンバーがロケーションに集まり、一部はZoom参加で、ロケーションの様子を確認しつつストーリーの方向性やアイディアを打ち合わせ、翌日の撮影までに脚本担当者(脚本家)が脚本を仕上げました。

妻と喧嘩し人生に疲れた男が、人間ペットとなるサービスを知り、実際にガラスとコンクリートの部屋でペットとして過ごす男が幸せそうに見えたので体験ツアーに申し込んで参加するが、その場を逃れようとする過去の参加者の悲痛なメモを見つけるストーリーになりました。

利用したロケーションには、地下、1F、2F、バルコニーがあります。地下にガラス張り半屋外のドライエリアがあり、そこをガラスとコンクリートのケージに見立てて撮影しました。Pet 撮影の様子

参加者のリストやリリース書類(そこで撮影された映像は、今後映画祭が個別の許可なく、プロモーション用途その他で優先的に使用することを許可する書類)が必要だったため、アクターの事務所とも連絡をとりながらそれぞれのキャスト、クルー、ロケーションオーナー、音楽家に書いてもらい、取りまとめました。

比較的少ない人数のクルーのため、一人が複数の役割をします。私は小道具の調達や制作もしました。

通常はアシスタントディレクター(助監督)が撮影の進行役となりますが、今回は監督自身が進行をする必要があり、かなり大変だったようです。Pet 撮影の様子Pet 撮影の様子

撮影の現場に編集担当者(編集者)も参加して、ある程度撮影が進んだ段階で編集を始め、撮影終了後は二日目にかけて監督とともに編集を続け、音楽担当者(音楽家)が音楽を制作しました。Pet 撮影の様子

私は二日目はインサート撮影用の小道具を調達したあと、監督と編集者が編集の追い込みをしている監督の事務所へ行き、最後の追い込みをしました。

音楽と編集のタイミングがずれているように感じられるということで、監督が音楽家と連絡をとりつつチェックを行い、締め切りぎりぎりに無事提出しました。

それぞれのチームの作品は後日東京のなかのZEROで上映され、審査され、後日結果が発表されました。

この作品は、いくつかのカテゴリーでノミネートされ、ベスト撮影賞を受賞しました。

キャスト、クルーがいい感じに集まったプロジェクトだったと思います。

トレーラー(予告編)リンク