出稼ぎ留学の勧め 平均賃金の高い国 

出稼ぎ留学の勧め 平均賃金の高い国

新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきたと思ったら世界の状況が大きく変化し、アメリカドルを初め世界の多くの通貨で円安となり、留学をしたいと考えている人にとっては引き続き悩ましい状況ですが、逆にメリットも出てきました。

ワーキングホリデーを利用した出稼ぎ留学です。

ワーキングホリデーとは

ワーキングホリデーとは、18~30歳(国によって18歳~35歳など、対象年齢が異なります)を対象として、提携国で働きながら観光や就学ができる制度のことです。

相手国の青少年に対して自国の文化や生活様式を理解する機会を提供し、相互理解を深めることが目的のようです。

ワーキングホリデーのメリット(円安の時のメリットを含む)

■働きながら留学ができる
アメリカ留学では特定の場合を除き基本的には留学中に仕事をすることはできませんが、ワーキングホリデーの制度がある国であれば、働きながら留学ができます。

■円安のため、海外で稼いだ分を円で利用する場合に有利になります。

■特に現地の平均賃金が高い国は検討の価値があると思います。(下記参照)

ワーキングホリデーのデメリット(円安の時のデメリットを含む)

■人(年齢)によるのですが、デメリットというより欠点として、ワーキングホリデーで受け入れられる年齢には条件があり若い人限定だということです。

■現地の給料が上昇している国は現地の物価も上昇していると思いますので、現地での生活費を抑える工夫は必要だと思います。

特に若い留学生の場合、ルームシェアをすると滞在費を節約できます。日本では、おそらくドラマの影響もあってルームシェアをしている人の話を身近でも聞くようになったもののまだそれほど多くはないと思いますが、海外では比較的一般的なようです。学生だけでなく社会人もルームシェアをしている人が普通にいます。

▶︎留学中の滞在方法についてはこちらの投稿をご覧ください。アメリカでの私の経験に基づいて、留学中の様々な滞在方法を写真で紹介しています。ルームシェアの様々なパターンも紹介しています。

2024年9月5日追記
以下の動画で、ワーキングホリデービザで渡航したものの英語力がなくて仕事探しに苦労した、日本人の20代の若者たちが紹介されています。さもありなん、といったところです。生活困窮者のための炊き出しを利用する人もいるようです。

一方、日本での工場勤務の経験を活かし、現地の金属加工工場で週5日働き、月収9000豪ドル(90万円程度)稼いでいる30代の人も紹介されています。

ワーホリ稼げるはずが「甘くない」 日本の若者がオーストラリアで困窮 炊き出しに列
https://youtu.be/K4L6euFEbTI?si=dUvlDAPfY8TjctdS

ワーキングホリデーができる国


英語の語学留学と生活を想定している場合(制度開始年順)

オーストラリア
ニュージーランド
カナダ
イギリス

その他の協定国(制度開始年順)
韓国
フランス
ドイツ
アイルランド
デンマーク
台湾
香港
ノルウェー
ポルトガル
ポーランド
スロバキア
オーストリア
ハンガリー
スペイン
アルゼンチン
チリ
アイスランド
チェコ
リトアニア
スウェーデン
エストニア
オランダ
ウルグアイ

情報元:外務省ウエブサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html

平均賃金の高い国


平均賃金上位25の国(2021年のOECDのデータより)

アメリカ
ルクセンブルグ
アイスランド
スイス
デンマーク
オランダ
ベルギー
ノルウエー
オーストリア
オーストラリア
ドイツ
カナダ
アイルランド
イギリス
フィンランド
フランス
スウェーデン
ニュージーランド
スロベニア
韓国
イスラエル
リトアニア
イタリア
日本
スペイン

情報元:OECDのデータ
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htm

出稼ぎ留学先候補国(平均賃金の高い順)

アイスランド
デンマーク
オランダ
ノルウエー
オーストリア
オーストラリア
ドイツ
カナダ
アイルランド
イギリス
フランス
スウェーデン
ニュージーランド
韓国
リトアニア
スペイン

英語の語学留学と生活を想定したワーキングホリデーのできる国を検討していて、なおかつ平均賃金の最も高い国はオーストラリア、続いてカナダということになります。

まとめ

「稼げる」という思い込みだけで突っ走って苦労するのもいい経験だとは思いますが、自分にとってのワーキングホリデーの目的は何かを考え、渡航費や現地の生活費、就職の状況も調べて、きちんと準備することをお勧めします。

語学留学が主な目的で就労もしたい場合
特に外国語初心者で語学留学をしようとしている場合は就労に必要な現地の語学力がない可能性が高いため、ワーキングホリデーを利用する場合でも通常の語学留学同様、全留学期間の授業料や生活費を準備してからワーキングホリデーを始めることをおすすめします。

仕事をする、稼ぐことが目的の場合
現地で生活できる程度の語学力は身につけてからワーキングホリデーを始めることをおすすめします。語学力はあってもスキルも人脈もない場合は仕事が見つかるまで時間がかかる可能性があるため、やはり数ヶ月分の生活費は準備してからワーキングホリデーを始めることをおすすめします。