ノンシンクフィルム(Non Sync Film)
ここではニューヨークフィルムアカデミーの撮影プロジェクト、ノンシンクフィルム(Non Sync Film)について紹介します。
ここまで、学校での授業に加え様々な撮影プロジェクトを行ってきましたが、授業開始からここで説明するノンシンクフィルム(Non Sync Film)まで含めてたったの2ヶ月というハイペースです。
これまでの撮影プロジェクトではフィルムカメラを使ってきましたが、今回はいよいよデジタルムービーカメラを使います。
一連の撮影プロジェクトのうち、前回のミュージックフィルム(Music Film)で初めて映像に音楽を合わせました。今回のノンシンクフィルム(Non Sync Film)は、10分までのセリフなしの作品を作るという課題ですが、やはり編集時に音楽をつけます。Non Syncとは撮影時に音声が同期(同時に録音)されないという意味です。
引き続き同じチームで、チームメンバーがそれぞれ順番に自分の作品を監督し、他のメンバーはクルーとなります。10日間の期間で、一人につき2日間の撮影。役者、ロケーションは自分で確保します。
このあたりのプロジェクトから、外部のアクターに依頼する学生も出てきます。私も外部のアクターに依頼しました。
インストラクター(先生)によって違うのかもしれませんが、この作品で必要となるショットをそれ以前のプロジェクトで撮影する学生もいるということはあらかじめ伝えられていました。
私は今回はグリフィスパークで撮影し、以前のプロジェクトで撮った屋内シーンと合わせで一つの作品とする予定でした。そうするためにはあらかじめストーリーを決めておく必要があります。私は映画留学開始前、語学留学中にストーリーのアイディアを書きためておき、その中の一つをブラッシュアップしました。
しかし撮影では前回出てもらったNYFAの学生アクターの一人の都合がつかず、急遽同じチームのクラスメートに代役になってもらい、グリフィスパークのシーンだけでなく屋内のシーンも撮り直しました。彼は役者ではありませんが、もともと演技の勘が良く、今回のプロジェクトではセリフもなく、またこれまでの撮影にクルーとして参加していてストーリーを知っていたため、いい感じに演じてくれました。
彼自身の作品はグリフィスパークとは違う公園で撮影、別のチームメンバーは知り合いのアパートで夜間に撮影しました。
今回の道具類はPanasonic HMC(HDサイズデジタルカメラ)、三脚、ACキット、照明器具です。
撮影時にインストラクター(先生)はつきません。複数グループが同時に別の場所で撮影するため、一人のインストラクターが見てまわることができないためだと思います。
撮影はFHDサイズ、カラーですがモノクロで提出します。編集時に音楽等をつけて完成させ、授業で講評します。私は若干のVFXというか、After Effectsを使った後処理も行いました。自分でAfter Effectsを使えると、ちょっとした修正や合成などの後処理ができ、便利です。
MFA Filmmakingコースの概要はこちらの投稿をご覧ください。