ニューヨーク フィルム アカデミー(NYFA)の教室には有名監督などの名前がつけられています。
私の1年目の主要な通学先であった、NYFA内でBRICK BUILDINGと呼ばれている建物(上の写真)の教室には以下の名前がありました。
DEPALMA、LYNCH、KUROSAWA、FELLINI、ANTONIONI、FORD、LEAN、CHAPLIN、KUBRICK、HITCHCOCK、AVEDON、LANGE、CARTIER-BRESSON、HOWARD、DEMILLE、BIGELOW、POLLACK、CASSAVETES、CAMPION、TRUFFAUT
教員は、アメリカ5大映画学校の一つであるAFIなどを卒業した現役フィルムメーカーや、教員を専門にやっている人、外部からの講師などで構成されているようです。
教員以外のスタッフとしては、事務系スタッフのほか、ポストプロダクション(POST-PRODUCTION)部門(編集室の管理やフィルム現像の窓口)、撮影機材(EQUIPMENT)部門(撮影機材の管理と貸し出し窓口)、保険担当(撮影時に加入する保険の窓口)、英語チューター(留学生の英語に関する相談担当)などのスタッフがいます。
映画業界の様々な人をゲストスピーカーとして講演会も行っており、現場の生の声を聞ける機会となっています。
学生はアメリカ人と、サウジアラビア、中国、イタリア、ロシア、UAE、カザフスタン、チリ、台湾、ブラジル、インド、日本などの留学生で構成されていました。
1年目の私のクラスは11人で、以下の人数構成でした。日本の1名は私です。
アメリカ 3人
サウジアラビア 3人
UAE 1人
イタリア 1人
チリ 1人
中国 1人
日本 1人
サウジアラビア人留学生が多いのは、サウジアラビアでは留学生への奨学金プログラムを行なっており、授業料など学校に関わる費用が国から支給され、留学のハードルが低いためだと思います(その後2016年にはこの奨学金は削減されたようです)。
サウジアラビアでは宗教上の理由で映画館がなく(その後2018年に復活)、映画産業が発達していないことも、映画制作を学びたいサウジアラビア人が留学をする理由だと思います。
語学学校にも奨学金によって来ているサウジアラビア人留学生がいましたが、韓国人留学生が圧倒的に多いため目立ちませんでした。語学学校に韓国人留学生が多いのは、学歴社会の韓国では就活に当たって実際に必要かどうかに関わらず英語力が問われるため、語学が重要だからだと思います。一方映画学校には韓国人留学生は全くと言っていいほどいませんでした。