ニューヨーク フィルム アカデミー(New York Film Academy) はその名の通り、ニューヨークに本部を置く映画学校(カレッジ)です。学内ではNew York Film Academyの頭文字をとってNYFA(ナイファ)と言われます。
New York Film Academyウエブサイト
https://www.nyfa.edu/
New York Film Academy日本語ウエブサイト
ニューヨーク、ロサンゼルス、サウスビーチ(フロリダ)にキャンパスがあり、それぞれのキャンパスごとに違いがありますが、映画制作、プロデューシング、撮影技術、アクティング、脚本、写真などのコースの他、3Dアニメ&VFXやゲームデザインなどのコースもあります。
2023年4月23日追記
フィレンツェ(イタリア)にもキャンパスが加わり、ゴールドコースト(オーストラリア)でもコースを提供しているようです。
AFA(短期大学)、BA(大学)、BFA(大学)、MA(大学院)、MFA(大学院)のほか、様々な国で短期ワークショップを開催しています。日本の太秦映画村(京都)でも行われます。(2016年あたりまでは開催されていたようですが、現在の開催状況は学校に直接お問い合わせください)
私は留学(最初は語学留学)をする前にこの太秦でのワークショップに参加し、日本人及び日本在住の外国人と共に映画制作をするのが非常に楽しかったことも、この学校に出願した理由の一つです。
それぞれのコースの学生数はわかりませんが、印象としては映画制作、プロデューシング、撮影技術、アクティングなどのコースの学生が多いように思います。私は映画制作コース(MFA Film Making)でしたが、プロデューシング、撮影技術、アクティングそれぞれのコースの学生とのコラボレーションも授業に組み込まれています。
逆に、3Dアニメ&VFXやゲームデザインのコースは影が薄いというか、学内にいてもそれらのコースの学生と会ったことがなく、実際にコースが開かれているのかもよくわかりません。写真コースは学生の作品が校内に展示されており、かろうじて存在をアピールしています。
ニューヨークフィルムアカデミーのカリキュラムは、教室での講義形式の授業、ワークショップ、そして実際の撮影プロジェクトによって成り立っていますが、総じて実践的で、徐々に難易度が上がっていく撮影プロジェクトを進めるために必要なことをその前の授業で学んでいく印象です。
撮影日(最初は概ね土日)に向けて、脚本、監督術、機材の使い方、ワークフロー、編集(ソフトウエアの使い方を含む)などを学びながら準備していきます。授業後の時間を使って、宿題をし、撮影用のストーリーを考え、役者やロケーションを確保し、必要に応じてパーミッション(撮影許可)を取ったりする必要があるので、非常にタイトなスケジュールです。役者が確保できなかったり必要な事務手続きの時間がとれなかったりするとかなりストレスとなります。状況によって撮影日をずらす必要に迫られても、スケジュールの中で自分達でやりくりしなければなりません。
前半は同じチームで撮影します。編集はFinal Cut Pro 7を学びますが、自宅でその他のソフトで編集する人もいます。ただNYFAの授業はその後AVIDへ移行していきました。
ニューヨーク フィルム アカデミー(New York Film Academy略してNYFA) MFA Filmmakingの内容 2年のコースの1年目の内容
ロサンゼルスキャンパスはメインの建物のほか複数の建物のフロアを借りており、どの授業も概ねメインの建物で行われますが、授業によっては別の建物になる場合があり、バンを使用した学校のシャトルを使うか、車を持っている学生は車で移動していました。2014年に現在のLAメインキャンパスをオープンした後も他の建物でも引き続き授業を行ってきました。
上(アイキャッチ)の写真が2014年からのメインキャンパスです。ワーナーブラザーズの建物の隣です。各教室や事務室、上映室、図書室、機材室などが集まっています。NYFA内ではRIVERSIDE BUILDINGと呼ばれています。
3300 W. Riverside Dr. Burbank, CA 91505
機材室はあるのですが、エレベーターが一般用のエレベーター2基しかなく、おそらくそのために最後に紹介する機材管理ビル(平屋)も借りたのだと思います。
上の写真の建物は、私が面接を受けに行った建物だったと記憶していますが、私が入学した時にはすでにここは使っていませんでした。
GLASS BUILDING
上の写真右奥の、壁面がやや緑がかった鏡面になっている建物のワンフロアに、いくつかの教室とスタジオとして使用する広めの部屋や小物倉庫、ADRルームなどがあり、後に別エリアの1〜2階も使用するようになりました。NYFA内ではGLASS BUILDINGと呼ばれています。1階の一角にコーヒーや弁当を販売する小さい売店がありました。
3800 Barham Los Angeles, CA 90068
WHITE BUILDING
上の写真の建物には新メインキャンパスをオープンする前は、administrative office(事務室)や図書室などもありました。NYFA内ではWHITE BUILDINGと呼ばれていました。
4444 Lakeside Burbank, CA 91505
BRICK BUILDING
新メインキャンパスをオープンする前は上の写真の建物の2階を使い、いくつもの教室やadministrative office(事務室)、Equipment Room(機材管理室)もありました。私は当初はここがメインでした。アパートからは遠く、学校のシャトルの止まる下の写真の建物まで歩きシャトルで通学しました。NYFA内ではBRICK BUILDINGと呼ばれていました。新メインキャンパスオープン後もしばらく同時使用した後、引き払いました。
100 E Tujunga Burbank, CA 91502
POST-PRODUCTION BUILDING私のアパートから最も近い建物で、この2階の2部屋(厳密にはそのうちの1部屋はさらにいくつかの部屋に分かれていました)で編集のクラスが行われる他、空いている時間に空いているパソコンを利用し、学生が自分の作品の編集をする場所となっています。NYFA内ではPOST-PRODUCTION BUILDINGと呼ばれています。
210 Pass Ave. Burbank, CA 91505
2014年にオープンしたメインキャンパス内にEquipment Room(機材室)もありますが、そことは別の建物もEquipmentとして使用するようになりました。
2101 W. Olive Ave. Burbank, CA 91506