過不足なくまとめられ、かゆいところに手が届く英語学習参考書「Basic Grammar in use」

過不足なくまとめられ、かゆいところに手が届く英語学習参考書
「Basic Grammar in use」

ここでは私の使った参考書のうち、「Basic Grammar in use」をやや詳しく紹介します。

▶︎おすすめの英語学習参考書についてはこちらの投稿もご覧ください。

「Basic Grammar in use」

「Basic Grammar in use」はクラスメートに教わって購入したイラスト入り参考書です。「Grammar in Use」シリーズの中で初級編にあたるようです。全て英語で書かれ、文法の基本を各トピックごとに見開き2ページを使い、左ページに平易な英語で書かれた解説、右ページに問題がまとめられていて分かりやすいです。

表紙に「Self-study reference and practice for students of North American English」と書かれていて、アメリカ英語版が使われているようです。

「Basic Grammar in use」の構成

構成は以下のようになっています。それぞれの日本語は私の訳で一部意訳です。


Present
(現在形)
Past
(過去形)
Present perfect
(現在完了形)
Passive
(受動態)
Verb forms
(動詞)
Future
(未来形)
Modals, imperatives, etc.
(法助動詞、命令形)
There and it
(There と it)
Auxiliary verbs
(助動詞)
Questions
(疑問文)
Reported speech
(間接話法)
-ing and to
(-ing and to)
Go, get, do, make, and have
(使役動詞)
Pronouns and possessives
(代名詞と所有格)
A and the
(冠詞)
Determiners and pronouns
(決定詞と代名詞)
Adjectives and adverbs
(形容詞と副詞)
Word order
(語順)
Conjunctions and clauses
(接続詞と節)
Prepositions
(前置詞)
Phrasal verbs
(句動詞)

 

初級編ですが、全て平易な英語で書かれているので、義務教育で勉強した英語をある程度覚えている人が基礎を復習するのに適しているのではないかと思います。

「Basic Grammar in use」のFuture(未来形)の章の例

例えばFuture(未来形)の章には、以下の項目があり、前述のとおりそれぞれ見開き2ページを使って解説と問題がまとめられています。


Unit26 What are you doing tomorrow?
Unit27 I’m going to…
Unit28 will 1
Unit29 will 2

現在進行形、be going to、willそれぞれ未来のことを表現できますが、使い方も説明されていて、比較をするとこれらには違いがあることがわかります。

現在進行形

Unit26には以下のような説明が書かれています。

We use am/is/are + -ing (present continuous) for something happening now.
We also use am/is/are + ing for the future (tomorrow / next week, etc.).

I am doing something tomorrow = I have arranged to do it, I have a plan to do it.
You can also say, “I‘m going to do something.” (→Unit 27)

そしてそれぞれの説明に対する例文が掲載されています。

現在進行形(am/is/are + -ing)は、今起きていること以外にも、明日とか来週とかのすでに計画・手配した未来のことがらについても使えるとわかります。

be going to

Unit27には以下のような説明が書かれています。

We use am/is/are going to… for the future.

I am going to do something = I have decided to do it; my intention is to do it.

We also use the present continuous (I am doing) for the future, usually for arrangements (→ Unit 26).

そしてそれぞれの説明に対する例文が掲載されています。

be going toは、すでにやると決めた未来のことがら、やろうとしている未来のことがらについて使うとわかります。

will

Unit28には以下のような説明が書かれています。

We use will for the future (tomorrow / next week, etc.).

We do not use will for things we have already arranged or decided to do (→ Unit 26-27).

そしてそれぞれの説明に対する例文が掲載されています。

willは未来のことがらに使うけれども、すでに計画・手配した未来のことがらについては使わないことがわかります。

かゆいところに手が届く「Basic Grammar in use」

「Basic Grammar in use」の例文は細かい部分も説明されていたり、一見些細でも、あ、それはOKなんだとか、そういう違いがあるんだ、と分かる部分があります。

●Unit104  at 8:00  on Monday  in Aprilの章

You can say
The concert is on November 20.
or
The concert is November 20.

onがあってもなくてもいいことが説明されます。

●Unit106  before  after  during  whileの章

before the movie
during the movie
after the movie
before we played
while we were playing
after we played

などがイラストと共に比較・説明されます。また、duringの後には名詞、whileのあとには動詞がくることが説明されます。

説明されている部分以外も参考になります。

例えば、After doing the dishes, they watched TV. という例文が記載されています。この参考書には日本語は使われていませんが、文脈から、do the dishesは皿を洗うという意味だろうと推測できます。実際、調べてみると皿を洗うという意味であることがわかります。

Exercisesのページに
Last night I watched TV for three hours.(実際はforの部分は回答する部分)という例文が記載されていて、Last nightを文の最初に持ってきてもいいということがわかります。

英語を実際に使う時、なにげにこういう些細な部分がわからなかったり気になったりすることがありますが、参考書に書かれているのであれば、これはOKだと理解できます。

●Unit108  in  at  onの章

You can say at school or in school, but there is a difference.

She’s at school = she’s there now
She’s in school = she’s a student (in high school / college / medical school, etc.)

at schoolin schoolの意味が異なることが説明されます。

こういった、細かい部分のかゆいところに手が届くのが特徴となっています。

おすすめの参考書「Basic Grammar in use」

正直、この参考書の内容を全部理解して、あとはボキャブラリーを増やしながらある程度正確な発音の訓練をして実際に話したり読んだり書いたりの訓練を続けていけば、英語のコミュニケーションはできるようになってしまうのではないかとも思います。

CD-ROMが付属していて、エクササイズ、テスト、ゲームのカテゴリーで取り組めるようになっています。


Basic Grammar in Use Student’s Book with Answers and Interactive eBook: Self-study Reference and Practice for Students of American English

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私が使っていたのはThird Editionですが、これは新しいFourth Editionです。