渡米前には想像していなかった意外な大変さのポイント

San Francisco

異なる環境での生活は大変でしょうと言われることもあります。気候や生活習慣、言語などの違いという意味だと思いますが、実際には、生活を始める前には想像していなかった部分に苦労します

実のところ、語学留学程度では生活自体はさほど難しくありません。かなり念入りにリサーチして場所、学校、住居を選択したので、前述のとおりサンフランシスコの生活はしやすかったです。

気候に関しては、一日の中での気温の変化や日による気温の変化が大きいのですが、夏は暑すぎず湿度も高くなく、逆に冬は寒すぎず、一年中過ごしやすいです。

生活の利便性に関しては、サンフランシスコは狭い範囲に、ショッピングモール、大小スーパー、多数のレストランやカフェ、映画館、美術館、ギャラリー、各種劇場、銀行や郵便局、図書館、書店、主に中古を扱うDVD店、床屋、公園や屋内温水プール、病院などが集まっています。徒歩で生活できる上、名物のケーブルカーのほか電車やバスなど公共交通機関が発達していて移動もしやすいです。

ことばに関しては、学校以外の日常の英語は、食事の時に他の人達と話す以外は、買い物をする時も商品をレジに持っていけば会計できてしまうので日常生活で英語がハードルになることは少ないです。ちなみにCVSというドラッグストアではセルフサービスのレジもあります。

食事は大きく違いますが、サンフランシスコには多様な民族的バックグラウンドを持つ人が住んでおり、様々な国の食事を食べることができ、日本とさほど変わらない和食も食べられます

 

逆に、生活を始める前には想像していなかった大変さのポイントは2つあります。

ひとつは、語学留学の場合特有かもしれませんが、異なる言語の学習はかなり脳を酷使するようで、夕方には非常に疲れることです。

午前と午後合わせて毎日約6時間英語の勉強をしましたが(金曜は午前のみ)、さながら1日6時間の試験を毎日繰り返しているような印象です(実際にはそんな経験はありませんが)。個人差はありますが、年齢に関わらず同じように感じている学生は多いようです。日本や韓国の学生に疲れている印象の人が多いようにも思います。英語は日本語や韓国語とは文法構造が大きく異なるため、頭をフル回転させる必要があるのかもしれません。脳が疲れて眠くなるため、通常よりも多くの睡眠時間が必要だと感じます。人によっては学校のあと仮眠をとり、合計で約10時間寝る場合があるといっている学生もいます。そのため一日の中でできることはさほど多くありません。学校のあと、食事の時間をはさんで宿題をやり、残り時間で事務処理をしたり風呂に入ったりするともう寝るべき時間になります。ただ、やはり若いほうが回復が早いようで、20代の人などは夕方以降しばしば遊びに出ているようです。

もうひとつ、非常にストレスが大きかったのは、日本に関連する事務処理の多さでした。

会社を辞めて日本のアパートも引き払って来たため住所変更その他の手続きが必要です。当然、日本の電気・ガス・水道・固定電話・郵便など主なものは日本にいるうちに連絡しましたが、渡米後最初の1か月は学校の斡旋する住居に滞在してその間にアパートを探す予定にしていたため、渡米前には様々な登録先へ住所変更などの手続きはしておらず、アメリカからの手続きになりました。結局引っ越しはせず最初の場所にそのまま滞在することにしたので住所変更の連絡を始めました。銀行、クレジットカード、携帯電話(番号保管にしたため)、個人保険、日本の税金の支払いに関する書類、国民年金の支払いに関する書類、以前の会社で加入していた確定拠出年金の扱い変更に関する書類、日本のアパートからの荷物の搬出・運送に関する諸々の書類、日本の家賃の自動送金解約の書類(渡航後一ヶ月は日本のアパートも借りたままにしてあったため)、その他インターネット関連や、郵便物を送ってくる可能性のある購入登録済みソフトウエアメーカーなどの住所変更の手続きが必要でした。
住所変更はオンラインですまない場合が多く、住所変更に関しての問い合わせと書類発送の依頼のために電話をする必要がありましたが、前述のように電話をかけるのに苦労しました。

まずSIMカードの不具合で国際電話がかからず、SIMカード会社のサポートとやりとりをして改善を試みましたが改善せず、結局代わりのSIMを送ってもらいました。

次に日本のたいていの会社の問い合わせ電話番号はフリーダイヤルになっており、これは海外からはかけられません。ウエブサイトの分かりやすい場所に03などで始まる電話番号が載っていないことがあり、連絡先を見つけるまで少々手間がかかります。

ようやく電話番号が見つかり電話できても、自動音声で相談内容によって番号と#を押して振り分けるしくみになっている場合、スマホからだとその番号を押しても先方のシステムが認識しないことがあります。その際は公衆電話から国際電話をかける必要があります。

時差も考慮してようやく電話が繋がっても、電話口で住所変更できることはまれで紙の書類の提出が必要となるのですが、その用紙はアメリカへは送ってもらえず、いちど日本の妹あてに郵送してもらい、それを妹に転送してもらうことが多かったです。

書類の記入だけでは終わらず、本人確認書類やサンフランシスコでの在留証明書が必要な場合もあります。また、たいていの場合登録住所としてアメリカの住所はダメで、日本の連絡先として妹の住所に変更しましたが、ものによっては妹の本人確認書類まで必要な例もありました。

書類を書く時には印鑑も必要で、これは荷物と一緒に輸送ではなく自分の渡航時にアメリカへ持ってくる必要があります。

すべてにおいてこんな調子のため、これらを上記のとおり疲れた頭で、学校から帰ってから食事や宿題と前後して限られた時間の中でひとつひとつやる必要があり、異常に時間がかかりました。後述する映画学校出願の準備もあり、非常にストレスを感じました。

日本のすべての知人へ連絡する余裕はなく、年があけて日本の旧住所に年賀状をいただいたものが妹住所あてに転送されるので、それを妹にアメリカへ転送してもらい返事を書くことで住所変更を伝えました。