ニューヨークフィルムアカデミーの授業 Feature Screenplay(長編ストーリー開発)

Feature Screenplay(長編ストーリー開発)の授業内容 概要

ここではニューヨークフィルムアカデミーのFeature Screenplay(長編ストーリー開発)の授業について紹介します。

▶︎MFA Filmmakingコースの概要はこちらの投稿をご覧ください。

Feature Screenplay(長編ストーリー開発)はセメスター2後半になって始まった授業です。

映画学校の撮影プロジェクトは、練習プロジェクトだけでなく、Thesis(卒業制作)などの主要なプロジェクトも短編を作ると決められています。期間的にも費用的にも現実的だと思います。

このFeature Screenplayの授業では長編の脚本を開発し書いていきますが、基本的には2年間のコース内で実際に作る(撮影、編集する)ことは想定せず、脚本を書く(書き終わる)ことをゴールとしています

基本的と書いたのは、私の勉強したMFA Filmmakingは2年間のコースですが、1セメスター分プラスして長編映画を作るオプションがあり、その場合はこのFeature Screenplayで制作した脚本を使う場合が多いのではないかと思うためです。しかしこのオプションは、1セメスター分の授業料が追加でかかる上、脚本制作や資金調達その他でハードルが上がるため選ぶ人はほぼいません。一人このオプションを選択した学生がいましたが、もともと物事の読みがあまい若い学生で、授業の内容や費用に関して自分の想像と違うと学校に不満を言っていたので、全うしたか不明です。

Feature Screenplayの授業でも、ログラインを書き、三幕構成を改めて学んで膨らませていきます。私は、セメスター1フィルムプロジェクトでのショートフィルム制作で実力不足を感じ、その時はもともと長編想定のストーリーを短編にアレンジしたことで無理もあったと感じていたため、これを改めて長編として書くことにしました。

▶︎ログラインや三幕構成に関してはこちらのScreen Writing(脚本)についての投稿をご覧ください。

▶︎セメスター1フィルムプロジェクトについてはこちらの投稿をご覧ください。

Feature Screenplayの授業は2年目まで続きますが、他の撮影プロジェクトや授業との兼ね合いで、長編の脚本を書ききるのは現実的ではなく、私のクラスではインストラクターの判断で、全体の構成と脚本半分までが単位を取るための必須条件とされました。

別のクラスでは書ききることが必須とされましたが、そちらのクラスの学生の話では無理やり書ききったような状態で、相当大変だったことに加え、かなりひどい出来で終わったようです。