ニューヨークフィルムアカデミーの授業 Acting for Directors(アクティング)

Acting for Directors(アクティング)の授業内容 概要

Actingの授業もあるのは面白いと思います。この授業では、教室で実際に短いスクリプト(脚本)にそってクラスメートと演じることもあります。自分で演じてみると、演じることがどういうことなのかが分かり、監督として役者に演技をつける上で勉強になります。しかしこの授業のゴールは、うまく演じられるようになることではなく、自分達で演じてみながら、監督として役者への適切な演技の付け方を学ぶということだと思います。

基本となる考え方は、「役者に対して、その登場人物の(行動の目的や感情の結果としての)状態を指示することは避け、行動の目的や感情をシンプルな動詞で表現するべき」ということです。

例えば、「セクシーに!」と演技をつけるのではなく、「(相手を)誘惑して!」とか、さらに説明を加えるなら、「(相手が)必要だから」とか「(相手の)愛を得るために」とか「相手が必要ないものを買わせるために」とか、そういった指示の仕方をすべき、というものでした。

実際、「状態」の指示は結構やりがちですが、役者がその行動の目的や感情を理解しないまま結果だけ演じさせようとしても、真実味のない、不自然な演技になりやすいと思います。

なかなか勉強になる授業でしたが、十分ではない英語力でセリフを覚えて演じるのはかなりハードルが高かったです。

 

映画留学は留学の中でもハードルが高い分野

映画留学は留学の中でもハードルが高い分野ではないかと思います。

語学留学中も、その後の映画学校受験に向けて必要なTOEFLスコアを目指して勉強していくストレスはあり、体調が悪くなることがありましたが、基本的には学校で授業を受け、それ以外は自分で宿題その他の勉強をする繰り返しですので、生活のハードルは高くなかったと思います。

映画留学の場合、セリフの言外の意味もコントロールしながら英語のスクリプトを描き、学校の授業料以外に映画制作の費用も用意し、それぞれの授業の宿題もするかたわらロケーションを探し、オーディションをし、事務処理もし、それぞれ異なる役割の国籍も多様なメンバーをまとめながらスケジュールを管理し、登場人物の行動の目的や感情まで英語で役者に説明しながら演技をつけるのは、単に授業を受けて宿題をやるのとは大きく違いますし、ハードですが、国外で映画制作をする醍醐味でもあると思います。