CMを見せたいスポンサーとCMを見たくない視聴者の飽くなき戦い。解決方法はある(かも) リワード方式のCM

CMを見せたいスポンサーとCMを見たくない視聴者の飽くなき戦い。解決方法はある(かも) リワード方式のCM

CMについて少し考えたことがあり、書こうと思います。

世の中の多くのエンタメやメディアは広告・CMで成り立っている

映画はチケット代やDVD・ストリーミングなど作品そのものの「販売」が収益の源泉となっていますが、世の中の多くのエンタメやメディア(の費用)は本当に未だに広告・CMで成り立っているな、と感じます。

例えば雑誌(雑誌出版社)の収益は、販売と広告の両方で構成されており、広告収入が重要な収入源となっています。広告だけで運営する雑誌(フリーペーパー)も存在します。

テレビは基本的にはほぼCM費用で成り立っており、それはメディアの主流がテレビからネットになっても、一部のサブスクメディアや、スパチャやメンバーシップ以外は、基本的には変わっていないように見えます。

クリエイターと呼ばれる(あるいは自称する)人たちの多くは、広告・CMを作るクリエイターであれ、広告・CMが収入源のクリエイターであれ、収入を広告・CMに依存しています。

タレントの収入も、人によっては広告・CM出演料が大きいかもしれません。

YouTuberやVTuberの収入も、スパチャやメンバーシップ収益が多い場合もあるかもしれませんが、多くは広告(CM)収益だと思います。いわゆる「案件」も広告収益です。

ネットの時代になって目障りに感じるCMが増えた
CMを見せたいスポンサーとCMを見たくない視聴者の飽くなき戦い

テレビが勢いのあった頃のCMは、お金をかけてきちんと作られたCMが多かったせいか、様々な意味で印象的で人々の記憶に残るものも多かったように思います。

世の中に、それを文化として受け止める余裕があったことも理由かもしれません。

しかしネットの時代のCMは、かなり目障りに感じるものも多いです。動画の内容と関係なく唐突に挿入されるCM(最近はCMへの移行にフェードアウトが用いられる例も見られ、緩和されていますが)や、限られた時間の中に情報を詰め込もうとしているせいか、早口で、宣伝したい気持ちが全面に出ている割には伝えるつもりがないと感じるような情報ツメツメのCM、わざとらしくシリアスな男声の語り口にしている同じようなCM、スキップしなければ1時間以上もあるCMなど。こんなCMを見たいと思う人がどれくらいいるのかと思うものも多いです。

逆に視聴者側は、広告・CMブロックアプリ(ソフト)を入れる人がいたり、メディア・プラットフォームはブロック対策をしたり、戦いは今も続いていると思います。

解決方法はある(かも)

解決方法はある(かも)と思います。こんなふうにしたら、と考えてみました。技術的な実現可能性はここでは検証しません。CM(動画広告)を念頭においています。

現状では、一般的には、広告主の支払うCM料金(媒体料)はメディア・プラットフォームに支払われるだけで、視聴者は「無料で動画(番組)を見られる代わりにCMを見せられる」という状態になっています

メディア・プラットフォームは、課金すればCMが出なくなるオプションも設けるなどしていますが、課金などしたくない人は多いと思います。

メディア・プラットフォームに支払われるCM料金(媒体料)の一部(5%〜10%など)が、銀行口座やキャッシュレス決済アカウントを登録した視聴者がそのCMを見た場合にその視聴者に支払われる仕組みにすればみんな手のひらを返したようにCMを見始めるはずです。

「そんなことをしたら、実際には見ていないのにCMを流しっぱなしにする人が続出する」と言われるかもしれません。しかしどのみちテレビCMの間にトイレに行く人はおり、ネット動画のCMも、本当に見ているのかはなはだ疑問です。目障りなCMが増えればなおさらです。流しっぱなしにしていた動画が勝手にCMに切り替わり、見ていなくても手が離せないためにCMが流れ続けることはよくあります。それでも効果があると思うからCMを出稿するわけです。

CMスポンサー側からしたら、「少しであっても視聴者にお金が支払われるなら話は別だ、費用に見合うCM視聴を厳格に求める」と言われるかもしれません。

しかしこれはCMスポンサーが視聴者用に追加費用を出すのではなく、あくまでメディア・プラットフォームが利益の一部を視聴者に還元するだけです。CMをブロックせず見る人が増えればCMブロック対策に費用をかける必要もありません。仮に見ない人がいても、逆に積極的にCMに触れる人も増え、訴求効果は上がると思います。

実際、この投稿を書くにあたってリサーチをしたら、すでに「リワード広告」「リワード方式のCM」というのは存在するようです。リワード広告とは、広告動画を視聴したりすると視聴者に報酬が与えられる広告のことを指し、報酬の多くはアプリ内で使えるアイテムや、買い物に使えるポイントのようです。

現状では「無料で動画(番組)が見られるようになる」以外は、視聴者にはたまたま自分の関心ある商品やサービスでない限りCMを見る実利はなく、なんとしてでも見たくないと思う人は多いと思いますが、少しでも自分に収入があるのであれば、少し落ち着いてCMを見てやろうか、と思う人も出てくるはずです。流しっぱなしはできず、CMごとに視聴者マージン(リワード)発生のためのボタンを押すようにすれば解決します。

複数窓視聴による視聴者マージン(リワード)同時取得が認められないような技術的な仕組みは必要だと思います。

視聴者の選択肢(案)

視聴者は以下の選択肢を得ます。

●今までに通りCMを見つつ動画無料視聴
銀行口座を登録したくないなど、視聴者マージン(リワード)に登録したくない視聴者は、今まで通り何もする必要はなく、CMを見てもマージン(リワード)はなし。そのCMを見てアフィリエイトから商品の購入などをする場合は割引になる

●視聴者マージン(リワード)に登録
視聴者マージンに登録し、銀行口座などを登録する。CMごとに視聴者マージン(リワード)ボタンを押す必要があるが、少しのマージン(リワード)を受け取ることが出来る。視聴者マージン(リワード)に登録しない視聴者同様そのCMを見てアフィリエイトから商品の購入などをする場合は割引になり、マージン(リワード)を受け取っているからと言って割引に差が設けられることもない。

●メディア・プラットフォームへのサブスク
メディア・プラットフォームに有料課金して、CMなしで見られる

詐欺に注意

ここで提案している内容は、信頼出来るメディアがきちんとしたサービスとして運用した場合に有効になります。

「すでに「リワード広告」「リワード方式のCM」というのは存在するようです」と書きましたが、そのほか、すでに似たようなサービスはあるかもしれませんが、動画を見て報酬を得ることを導入とした詐欺の手口があるようですので、信頼できるか確認が必要です