語学留学をしても英語が上達しない、話せるようにならない、という体験談や意見を見聞きすることがあります。ここでは、留学しても英語を話せない場合の原因について私なりの意見を書こうと思います。
当投稿では、英語の学習を例として英語の語学留学のことを「語学留学」、英語圏での留学のことを「留学」と表現していますが、他の言語の場合も同様ではないかと思います。
▶︎語学留学の利点と欠点についてはこちらの投稿をご覧ください。
私は46歳の時にTOEFLのリーディングとリスニングがまさかの0点の状態でサンフランシスコで語学留学を始め、その後ロサンゼルスの映画学校に入学し、英語に苦労しつつも世界中から来た人達やロサンゼルスエリアのアクターと英語でコミュニケーションをしてショートフィルムを作れるようになりました。
▶︎高い年齢での英語の習得についてはこちらの投稿をご覧ください。
▶︎私のTOEFLスコアの推移についてはこちらの投稿をご覧ください。
高い年齢でほぼゼロから勉強し直して、完璧ではないもののある程度話せるようになった私の経験から考えると、「留学しても英語が上達しない、話せない」のにはいくつか原因があると思います。
ネット上の番組で、留学したのにその言語が話せるようにならなかったという人が紹介されているのを見たことがあります。しかし留学期間は1ヶ月とのことでした。別の動画ではやはり1ヶ月の英語留学をしたけれども話せるようにならなかった体験が紹介されていました。
私自身の経験や周りの留学生の様子、実際に留学をした人の意見などを総合すると、留学前の英語力や留学中の勉強のし方その他によって個人差は出てくると思いますが、ある程度話せるようになるには毎日英語の勉強に集中しても半年から1年程度かかると思います。
私の場合は映画学校に入学するまで15ヶ月かかりました。
▶︎語学留学中の私の英語勉強方法についてはこちらの投稿をご覧ください。
語学はインプットだけではなくアウトプットが必要です。そのアウトプットも教科書に載っている表現をただ音読するだけではなく、自分の言いたいことを言えるよう訓練することが重要です。クラスでは授業を聞くだけでなく、能動的に発言したり質問したりする必要があります。
しかし、日本人はシャイだと言われることもあるように、あまり自分を主張せず、学校の授業でも活発に発言するよりも先生の講義を静かに聞く習慣がついてしまっているのかもしれません。また、自分の英語力に自信がなかったり、完璧でないことを恥と感じて喋らない人もいるかもしれません。
いずれにしても、アウトプットしなければ上達しないと思います。
私が語学留学中、文法も発音もムチャクチャなのに弾丸のようにしゃべる留学生がおり、それもどうかと思いましたが、文法や単語の勉強を続けつつ発音も意識してその調子で喋れば、上達は早いと思います。
語学留学をしても英語を話せるようにならない場合の理由として、留学中に日本人留学生とばかり交流してしまっていることがあげられ、私も同意見です。
クラスでの発言の重要性とも繋がります。
その人の性格にもよりますが、特に英語を学び始めたばかりの頃は英語でのコミュニケーションは楽しさよりも大変さや辛さが勝ってしまい、同じ出身国の留学生とばかり交流してしまう人もいると思います。
しかし外国語の習得には「勉強」と「訓練」の両輪が必要ですので、いくら授業や宿題を一生懸命やっても、それ以外の時間で英語を使わなければ「訓練」ができず、上達は遅くなります。
これもしばしば言われることです。日本人は人の目を気にするため、良くも悪くも完璧主義になりがちです。
「英語ペラペラ」という表現にもそれが現れているように、求めている水準が高すぎるために最低限の会話ができるにも関わらずその状態を「英語が話せない」と表現し、実際少しの間違いも気にして発言をさけ、結果的に語学の上達が遅れてしまう場合もあると思います。
英語を話せるようになるためには上記の逆をします。基本的には留学をすることを想定していますが、日本国内で同じことができればそれでも構わないと思います。
●文法や単語の「勉強」と実際に話す「訓練」が語学の両輪であると認識する
●少なくとも半年から一年は英語の「勉強」と「訓練」を生活の中心にする
●クラスの中では能動的に発言したり質問する
●学校以外の時間も英語で話す
●最低限の文法や単語の知識は必要だが、余計なプライドは脇に置き「完璧な英語を話す」ことよりも「コミュニケーションすること」に注力する
以上で話せるようになります。
▶︎私が語学留学をしたSt Gilesにつてはこちらの投稿をご覧ください。