語学留学などをしてせっかく英語ができるようになっても、日本に帰国後は、英語を使う仕事に就かない限りその機会は多くはないと思います。
留学した直後は英語を話せていたけれども何年も使わないうちに話せなくなった、という経験を聞くことがあります。
語学には「勉強」と「訓練」の両輪が必要だと考えていますが、英語力を維持したい場合もやはり継続して英語を使う必要があると思います。
私が留学から帰国後に実際にやってきた方法を紹介します。
・英会話カフェ
・オンライン英会話
・ミートアップ
です。
英語の「授業」を提供している英会話カフェもありましたが、通常はその呼び方のとおり喫茶店で知人と話すかのような雰囲気で英語でおしゃべりをする場所です。
・日本にいながらにしてネイティブ又は準ネイティブと話せる
・直接会ってお互い様子を見ながら話せる
英会話カフェのデメリット
・基本的には「先生」からレッスンを受けることを期待する場所ではない
私が以前行っていたところは、英語のネイティブか準ネイティブが数人常駐というか誰かがいるようになっており、そのうちの一人と日本人数人が一つのテーブルにつきます。
ふらっと行っても途中から参加でき、自分の行った時間からの時間単位で値段が決められています。簡単な飲み物がつきます。
ネイティブ側も基本的には一般の人ですので、語学学校のような「授業」やオーガナイズされた訓練の場を期待するところではありませんが、話題を提供してくれたりしつつ、カジュアルに会話することができます。
直接顔を合わせて会話をするので、表情や身振り手振りなど言葉以外の手段も使うことができ、ネイティブ側もこちらの様子を見つつ参加者の英語力に合わせてくれるのがメリットです。
私が行っていたところは、オフィス街・繁華街のそばでしたので、参加者は男女問わず仕事帰りの人が多かったほか、定年後と思われる人もいました。
まだ英語による会話が得意でなければあまり会話に参加しなくても大丈夫ですが、わざわざ自分から英会話カフェに来るのであれば、たどたどしくても話しているうちに慣れていくと思います。
数店舗を持つ英会話カフェでしたが、私の行っていた店舗はコロナの前ですが閉鎖してしまい、他の店舗は遠かったこともあり、行かなくなりました。
オンライン英会話は、パソコンやスマホからオンラインで(インターネット越しに)英語のレッスンを受けられるサービスです。
私は英会話カフェに行かなくなったのと前後して、オンライン英会話のコースに参加し始めました。いくつかのオンライン英会話を比較し、月々の費用が固定でレッスン回数無制限のネイティブキャンプにしました。
・自宅からのほか、スマホを使えば好きな時間と場所でレッスンが受けられる
・多数の講師から選べる
・様々なコースが用意されており、自分のスキルに合わせて選べる
・会話力のキープだけでなく、英語の「学習」もできる
・フリートークもできる
・基本的には月々の費用が固定でレッスン回数無制限
・回数を多くやるなら値段が安い
オンライン英会話のデメリット
・人気のある講師はたいてい予約(追加費用がかかる)が必要
・予約の時などに使う「コイン」をあらかじめ購入する必要があり、期限がある
様々な国から数多くの講師が登録しています。アメリカ、イギリス、カナダ、フィリピン、南アフリカなど英語が第一言語やそれに準じるの国(公用語かどうかや公用語の数は国によって異なる)の人の他、セルビアの講師も多いです。登録講師は変動していきます。
講師のリストがあり、顔写真と名前、国籍、自己紹介、場合によっては自己紹介ビデオ、対応コース、これまでのレッスン数、ユーザー評価、講師によっては趣味なども書いてあります。
英会話カフェのネイティブスピーカーは基本的に一般の人でしたが、ネイティブキャンプではそれぞれのコースの教材に対して独自に定められた試験を通過した講師に「教材バッジ」が授与され記載されており、ある程度「先生」としてのスキルが保証されています。英語教員の経験がある人もいます。
自己紹介ビデオを見るとあらかじめ発音も確認でき、聞き取りやすいかどうか確認することができます。
授業を受けたいタイミングで講師一覧から空いている(待機状態の)講師から気に入った講師を選びすぐに始めることができますが、あらかじめ予約をしておくこともできます。
アメリカやカナダなどの講師は人気があり予約も埋まっていることが多いです。生徒達(日本人)はそういった国のネイティブから教わろうとしている様子が伺えます。
予約には毎月の料金以外にお金がかかります。あらかじめ購入しておくコインを使うのですが、このコインには期限があり、期限までに使わないと消滅して返金もされません。
様々なコースごとのテキストもあり、基本的にはそれに沿って進めていきます。
たとえば英会話のコースは次のような内容です。
・例文で出てくる単語と意味を確認する(教わる)
・講師と生徒側が例文の会話のロールプレー(それぞれの役割をしゃべり、次に役割を入れ替える)をする
・例文に関する質問に答える
・関連したトピックについての考えを述べる
など。
25分で一つのチャプターが終わるようになっており、そこがオンラインレッスンの1回分です。おしゃべりに花が咲いたり色々と質問をするとチャプターが終わらないこともあります。
受講するコースやチャプターは自由に選べるので、次の受講では同じコースの次のチャプターに進んでもいいし、復習のため同じチャプターを繰り返してもかまいません。つまみ食いで別のコースをやってもかまいません。
今終えた講師は予約が入っていない限りまた次の生徒を待つことになりますので、間髪入れずに同じ講師を選んですぐ次のチャプターをやったり、前のチャプターが終わらなかった場合は、続きをやることもできます。
このあたり、何回やっても無料というのが活きてきます。
また、フリートークもできるのが便利です。
▶︎ネイティブキャンプとフリートークについてはこちらの投稿もご覧ください。
一方、サブスクリプション型ですので、忙しくて受講できないと、全くやっていなくても月々の料金は引かれていきます。また、前述のように、別途購入してネイティブキャンプ内で使うコインは期限がありますので、期限までに使わないと消滅して返金されません。
ミートアップ(meetup 又は meet-up)は、趣味や何かのテーマでの「集い」「交流会」のことです。
そのままの名前を使ったウエブサービスサイトがあり、様々な交流会が行われています。たとえば次のようなものです。
・音楽
・スポーツ
・ダンス
・ウォーキング
・ゲーム
ミートアップウエブサイト
https://www.meetup.com/
ミートアップを開きたい人がオーガナイザーとなり主催します。参加したい人はウエブサイト上で参加したいグループを探すことができます。登録しておくとメールで案内がきます。
実際には「グループ」というほど固定化されたものではないことが多いと思いますが、定期的に開催している場合、結果的にグループのような印象となります。
私が参加しているのはランゲージエクスチェンジのものです。
ランゲージエクスチェンジのミートアップは、グループによって内容は異なると思いますが、たとえば日本語と英語のランゲージエクスチェンジの場合、英語で話したり英語力を維持したい日本人と、日本の文化に関心があったり日本語で話したいアメリカ人が集まり、おしゃべりをします。雑談に終始するグループもあれば、時間を決めて英語タイムと日本語タイムを設けるグループもあります。
英語タイムと日本語タイムを設けるグループでも、参加者の様子によって雑談だけにする場合もあります。
・ネイティブ又は準ネイティブと話せる
・リアルな集いの場合は直接会ってお互いの様子を見ながら話せる
・オンラインの場合は海外のものでも日本から参加できる
・参加費用がかからない場合が多い
ランゲージエクスチェンジのミートアップのデメリット
・「先生」から授業・レッスンを受けることを期待する場所ではない
・オンラインの海外のものは、時差のため参加困難になる場合がある
私はもともとロサンゼルスエリアに住んでいた時に、週1回開かれていたリアルな(実際に会う)ミートアップに参加していました。
参加は無料ですが、スターバックスで行われていたため、何か自分用の飲み物を買ってみんなでテーブルにつきます。
人数は日によって異なります。3〜4人の場合もあれば10人程度になる場合もあります。グループによっては10人以上になる場合もあるかもしれません。
私は英語に関する質問を用意しておいて聞くこともあります。逆に日本語の表現について聞かれることもあります。
その他、その日参加している人の趣味嗜好に応じて、仕事のことや趣味のことなど、様々な雑談をします。日本の文化、アメリカの文化、アニメ、映画、旅行、本、料理など、色々です。
新型コロナウイルスの蔓延でリアルのミートアップからオンラインのミートアップに変えたグループもあります。
オンラインのミートアップのメリットは、海外のものでも日本から参加できることで、デメリットは時差があるため自分が参加できる曜日や時間帯で開催されていないと参加が困難なことですね。