プロダクションワークショップ(Production Workshop)では、NYFAのアクティング(Acting)の学生を被写体として、ユニバーサルスタジオのバックロット(屋外撮影用地)にてフィルムカメラで2日間に渡り撮影の練習をします。
前回のカメラテストと違うのは、ワンシーンですがある程度のストーリーを表現すること、同じ学生とはいえアクターを被写体とすること、撮影用の建物のある場所で撮影することなどです。
我々Filmmakingの学生が事前に簡単なシーンを考えておきます。
Filmmakingの学生とActingの学生の組み合わせは学校側から割当てられます。自分たちFilmmakingの学生は前回のカメラテストから同じチーム(今回はDR、DP、AC、ADが基本的な役割分担)で2日間それぞれ午前と午後に分け、チームメンバーがそれぞれ順番に自分で考えたシーンを半日使って監督し、他のメンバーはクルーとなります。現地にはインストラクターも付きます。
以下が撮影での主要な役割ですが、初期のプロジェクトではまだ、監督、カメラ、カメラ補助、その他、程度の役割分担です。
DR : Director
監督。撮影時には、DPと絵作りの相談をし、役者に演技をつけ、ADの進行の元で撮影を監督します。学内のプロジェクトでは自分でストーリーを考え、役者やロケーションを確保し、事務処理もし、編集もします。
AD : Assistant director
撮影進行。前日にコールシート(役者、スタッフのリスト、集合時間、集合場所、撮影内容の簡単な説明の書かれた事前案内)を作成し関係者へ配布/メールし、撮影時には現場進行をします。学内のプロジェクトではDigital Production Workshopあたりから本格的に役割を担います。
DP : Director of photography
撮影監督。絵作りの責任者。照明を監督し、カメラの位置や動き、レンズ、絞りの決定を行います。プロフェッショナルの大規模な撮影ではカメラオペレーターは別にいますが、学内のプロジェクトでは実際の撮影も行います。
AC : Assistant camera
カメラの組み立て、セッティング、レンズ交換、距離計測、カチンコ、セッティングの記録など、カメラに関する補佐。
ユニバーサルスタジオのバックロットには味わいのある様々な建物が建っています。どこで撮影するかは早いもの順です。
道具類はARRIFLEX 16mmフィルムカメラ、三脚、ACキットで、モノクロ、音なし、照明器具も使いません。その他条件としては、レンズ(10mm、25mm、50m)を変えて同じシーンをワンカットずつ撮影します。
後日720×480でデジタイズし、編集後、授業で講評します。