2013年1月10日から始まった怒涛のセメスター1は、5月9日のセメスター1フィルムの上映会のあと5月17日までで終わり、5月18日から27日までの休みをはさみ、5月28日からセメスター2に入りました。
引き続き教室での授業と撮影ワークショップをしながら、次の主要なプロジェクトであるイヤー1フィルムの準備をしていきます。
セメスター2の授業とワークショップは以下です。
Film Aesthetics II(監督術)
Producing I(プロデューシング)
Cinematography II(撮影技術)
Digital Editing II(編集)
Screenwriting II(脚本)
Synchronous Sound Recording(サウンドレコーディング)
Synchronous Sound Production Workshop(同時録音撮影ワークショップ)
35mm Filmmaking Workshop(35mmフィルムカメラワークショップ)
前半の授業は授業名の番号がセメスター1のIから IIに変わるだけで、一部担当インストラクターが変わり引き続きそれぞれの内容を学んで行きますが、新しく始まる授業もあります。Producing I(プロデューシング)とSynchronous Sound Recording(サウンドレコーディング)です。
それぞれ1年目最後の主要プロジェクトであるショートフィルム制作のYear1 Film(イヤー1フィルム)に向けて必要なことを学ぶ内容です。
8月から10月はYear1 Filmの撮影期間となっています。一人につき1週間が割り当てられますが、自分の撮影以外にも5つ以上のプロジェクトにクルーとして参加する決まりとなっており、約3ヶ月かかります。
Intermediate Film Post Production(インターミディエイト映画ポストプロダクション)
Feature Screenplay I(長編ストーリー開発)
セメスター2後半は、Intermediate Film Post Production(インターミディエイト映画ポストプロダクション)の授業でアドバイスを受けながら、撮影したYear1 Filmの編集を進めます。同時にFeature Screenplay I(長編ストーリー開発)の授業も始まります。Feature Screenplay Iの授業はセメスター3へ引き継がれます。
New York Film Academyにはプロデューシングのコースがありますが、MFA Filmmakingコースでも、授業でプロデューシングを学びます。
現実のプロデュースは企画立案から資金調達、プリプロ、撮影、ポスプロ、宣伝、公開、著作権管理までの進行と事務処理を通じてプロジェクト全体の責任を負いますが、学生映画の場合は監督の自己資金で監督主導で制作することがほとんどのため、プロデュースは主にプロジェクト管理と事務処理を意味します。概ね、スケジュール管理と予算管理、各種事務手続きを学びます。
セメスター1フィルムまでは比較的こじんまりと制作をしてきましたが。イヤー1フィルムでは、これまで同様撮影許可申請をしたり保険に入ったりするほか、ロケーションを借りたり、オーディションをしたり、小道具をレンタルしたり、より実際の小規模映画制作の手順に則った制作をします。
それらのプロセスで必要な事務手続きもプロデューシングの範疇となります。
ロケーションからはロケーションリリースの書類にサインをもらい、アクターからはアクターリリースの書類にサインをもらい、学内外問わずクルーに参加を依頼し、書類にサインをもらいます。
そして実際の映画製作同様、脚本をはじめ、撮影前に必要なプリプロの資料類と、上記の事務書類をファイルしたものをインストラクター陣に提出し、撮影許可を得なければなりません。
REDカメラや撮影機材をより本格的に学んでいきます。
Screenwriting IIの授業ではイヤー1フィルムのストーリーを開発していきます。
セメスター1の後半の撮影プロジェクトでもマイクを使いセリフを録音しますが、ブームマイクのケーブルをカメラに接続して録音する簡易的な方法で行います。
セメスター2では改めてレコーダーを使った収録方法を授業で学んで、実際の撮影に活かしていきます。
Feature Screenplayの授業はセメスター2の後半に始まります。