ここではニューヨークフィルムアカデミーの卒業制作(Thesis)の撮影後について書こうと思います。
▶︎ニューヨークフィルムアカデミーの撮影プロジェクト 卒業制作(Thesis)の前半はこちらの投稿をご覧ください。
▶︎ロサンゼルスで経験した、卒業制作(Thesis)の短編映画制作時の様々な困難やトラブルとその対処 1についてはこちらの投稿をご覧ください。
▶︎ロサンゼルスで経験した、卒業制作(Thesis)の短編映画制作時の様々な困難やトラブルとその対処 2についてはこちらの投稿をご覧ください。
卒業制作の撮影が終わると、他のクラスメートの撮影にも参加しつつ、自分の短編映画の編集をしていきます。
編集は、学内の編集室を使うこともできますし、自宅でやっても構いません。編集室と言っても、ニューヨークフィルムアカデミーが編集の授業や編集作業のためにいくつかの部屋を借りている、学内でポストビルディングと呼んでいる建物です。簡易なデスクにアドビのソフトがインストールされたiMacが並んでいるだけの教室です。その日突然行ってもたいていどこかの空いています。
▶︎ニューヨーク フィルム アカデミー(New York Film Academy) ロサンゼルス校 1 コースとキャンパス
▶︎ニューヨークフィルムアカデミーの授業 Digital Editing(編集)
時々インストラクターの講評があり、その日までに編集を進めておきます。
卒業制作の編集においては、2人のインストラクターがつき、それぞれの意見・アドバイスが伝えられます。いいシステムだと思います。二人とも同じ意見であれば、他の人も同じように感じる可能性が高いので、何か特別な理由がない限り、そのアドバイスに従うのがいいと思います。
私は前述のように、予定していたロケーションで撮影できず、代わりのロケーションを探して確保したのが撮影の1〜2日前で、その場しのぎのロケーションしか見つかりませんでした。
そのためもあってショットの出来はあまり良くなく、あるショットについては自分の演出が効果的ではなく評判が良くなかったこともあり、使わなかったショットがあったり、最低限何らかのVFXでカバーしないと成立しないショットがあってVFX作業は自分でやったため、苦労しました。
しかし通常の学生であるクラスメート達はCGを制作したり合成をするような技術はありませんので、それらができることは、留学前に長年CGや映像制作に携わってきたことのアドバンテージだと思います。
VFXは段階を分けて制作しました。
最初は映像として最低限成立させて、単位を得て学内の上映会に間に合わせる段階。
次は、もう少しVFXなどを更新して映画祭に応募する段階。これは卒業後のOPTの間から日本帰国後までかかりました。
次は、予定していたような撮影ができなかったためにカットしたショットや、撮影日当日になってオーナーが打ち合わせ時と違う制限をかけてきたため予定していたイメージにできなかったショットのVFXでの修整や、音楽効果を含む大幅なバージョンアップの段階です。
▶︎バージョンアップ作業の一部は、姉妹サイトのこちらの投稿をご覧ください。
いずれにしても、ニューヨークフィルムアカデミー在学中にその第一段階は無事完成し、学内の上映会に望むことができました。アクターや音楽家などの関係者を呼んで、ワーナーブラザーズ内のシアターを使って行われました。
▶︎ニューヨークフィルムアカデミーとワーナーブラザーズについてはこちらの投稿をご覧ください。