渡米後の通信の悪戦苦闘

日本の携帯電話をそのままアメリカに持ってきても、必要な条件を満たしていればアメリカ内の通話も日本との通話もできますが、アメリカ内の通話も日本経由の国際電話になってしまいます。そこで日本のスマートフォン(以下スマホ)の使い勝手と無駄な電話料金を払わないことを両立するため、日本で買ったスマホにmobellのアメリカSIMを挿して使うことにしました。使った分だけクレジットカードへ請求されるしくみです。

サンフランシスコの自室に設置してある電話機は基本は内線用で国際電話は高額になると言われたため、電話をする場合このスマホを使いましたが、様々な面で問題がありました。

日本にいるうちにスマホを買って出発前にSIMロックを解除し、アメリカについてから事前に買っておいたアメリカSIMに差し替えました。これでアメリカ内の通話は問題なくできたのですが、本来できるはずの国際電話をかけようとすると、接続できない旨の自動音声が英語と他の言語で流れました。そのためmobellへ相談し、回線のリセットをしてもらったり代わりのカードを送ってもらったりしたのですが状況は変わらず、アメリカ内ネットワークから国際発信をする際に通るスイッチポイントへの直接の番号(11桁)をダイヤルして自動音声が流れたら通常の011から始まる番号をダイヤルして国際発信をする方法を教えてもらいました。通常はそんなことをしなくても問題なく使えるそうで、SIMカードとスマホ端末の相性だろうという説明でした。SIMカード会社からの申し出で、問題解決のためシンプルな携帯電話端末を送ってもらえ、これにSIMカードを差し替えると011からのダイヤルで国際電話がかけられました。しかしこれはあくまでもシンプルな携帯電話端末でスマホの持つ機能はありません。結局、スマホにSIMカードを挿して使い、国際電話をかける時は面倒ですがスイッチポイントへの番号(11桁)をダイヤルして使うことにしました。

電話に関して別の盲点もありました。住居がきまったので、日本の銀行、クレジットカード、保険、年金その他の住所変更をするための問い合わせや書類発送の依頼などでしばしば日本に電話をする必要がありましたが、海外からは日本のフリーダイヤルへかけられないことに気づきました。ユーザーの利便性のためだと思いますが、問い合わせ先をフリーダイヤルにしている会社が多く、つながりません。その上ウエブサイトの分かりやすい場所に03などで始まる電話番号が載っていないことがあり、連絡先を見つけるまで少々手間がかかります。その会社のパンフレットなどの印刷物も確認して探し出す必要がありました。

ようやく電話番号が見つかり電話できても次の関門があります。電話をかけると、まず自動音声で相談内容によって番号と#を押して振り分けるしくみになっているところがありますが、スマホからだとその番号を押しても先方のシステムが認識しないことがあります。電話中手元に書類が必要な場合もあり自室で電話をしたいのですが、その場合はやむなく公衆電話から国際電話をかけました。

このようにもろもろ悪戦苦闘する中、WiMAX搭載の小型ノートパソコンが初期の通信の命綱となりました。前述のとおり最初はスマホから国際電話がかけられず、PhoneCardもなかったので硬貨では公衆電話からの国際電話がうまく使えず、しかも自室のWiFiの電波が弱くまともにネット接続やメールの送受信ができず、トラブルの相談さえできない状態でしたが、日本のWiMAX提供会社と提携しているアメリカのWiMAX提供会社にサインアップし、公衆WiFiが弱い場所でもネットにつながり、メールができるようになりました。しかもキャンペーンとして通信料無料です。このメール連絡を足掛かりに徐々に様々な問題を解決していくことができ、非常に助かりました。

また、渡米直後はプリンタやスキャナが手元になかったため、インターネットで近くのFedExを見つけ、様々な手続きの過程で必要になるコピー、プリントアウト、スキャン、FAXはすべてFedExを利用しました。プリントアウトは小型ノートパソコンからインターネット経由でアップロードして発注、スキャンは店でセルフサービスで行い、自分あてにメール添付します。最初、郵便局を見つける前は日本あての発送もFedExを使いました。

ちなみにこの小型ノートパソコンはこのほか、外付けDVDレコーダーやブルーレイレコーダーをつないで、DVDやブルーレイディスクの視聴もでき、しかもHDMI端子がついているため便利です。