年齢が高くても英語は習得できるか

何をもって英語を習得したというかは人によって違うかもしれませんが、私の経験上、高い年齢で語学学習を始めても外国語を身につけることができます。少なくとも日常会話くらいはできるようになります

 
私の場合の状況
私は46才の時点でTOEFLのスコアが120点満点中たったの21点、しかもリーディング(READING)・リスニング(LISTENING)・スピーキング(SPEAKING)・ライティング(WRITING)の4科目のうちリーディングとリスニングがまさかの0点から語学留学をして勉強を始め、その後様々な国の人達と英語でコミュニケーションして自分のショートフィルムを作れる程度にはなりました
 
私がアメリカに5年いたと言うと、「じゃあ、英語ペラペラでしょう。」と言われることがあります。
 
日本人が「英語ペラペラ」という時は、かなり高い水準をイメージしているのではないかと思います。「ペラペラ」という表現は直接的には話す能力を表していると思いますが、ネイティブに近い発音で英語で難なく会話でき、映画やニュース、本や記事などの英語も理解できる、というイメージです。良くも悪くも日本人の完璧主義さを感じる言葉です。
 
私は英語でコミュニケーションして自分のショートフィルムを作れはしますが、正直なところ今でも「英語ペラペラ」ではありません。今より上達するためにはもっと勉強と訓練をする必要がありますが、逆に言えば、勉強と訓練をすればもっと上達するだろうという感覚はあります。
 
 
 
英語への取り組みと英語力の推移、英語学習について
以下、私の英語への取り組みと英語力の推移、英語学習について感じた内容です。高い年齢の場合を念頭において書いていますが、年齢にかかわらず参考にしていただければと思います。
 
●子供の頃
子供の頃はテレビでセサミストリートを見ていました。セサミストリートはアメリカの子供用番組で、それぞれ特徴のあるパペットのキャラクター達がシチュエーション・コメディ風のやりとりをするコーナー、歌うコーナー、歌のアニメで数字やアルファベットに親しむコーナーなどがあります。英語音声の番組で字幕はついていなかったように思いますが、覚えていません。
 
 今はYouTubeチャンネルがあり、いつでも見ることができます。便利な時代になったものです。
セサミストリート(英語版)YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/SesameStreet
 

●留学以前
中学高校での英語の勉強には普通に取り組み、大学は美大でしたが、多くの学生が英語の授業をサボる中、私は毎回キチンと出ていました。
 
中学高校で習う英語はごく基本的かつ実際の生活でも使う可能性が極めて高いものです。かなり丸め込みがおこなわれているため英語を適切に使うにはもっといろいろ覚えることがありますが、限られた授業時間の中で、英語を使う上で必要な基礎はうまくまとまっていると思います。ただし圧倒的に足りていないのは会話の訓練です。言語は、知識と訓練の両輪のバランスがあって初めて使えるようになると思いますが、義務教育の限られた時間の中で訓練まで十分に行うのは限界があると思います。
 
社会人になったあとは、テキストを買ってNHKのラジオ講座を聞いたりサボったりを長年続けました。一番継続して取り組んだのは留学前です。
 
それなりに勉強してきたつもりでいましたが、旅行で何度かアメリカに行った時はカタコトでしか話せませんでした。
 

●留学直前
留学前に受けたTOEFLのスコアは、リーディング(READING)0点、リスニング(LISTENING)0点、スピーキング(SPEAKING)13点・ライティング(WRITING)8点、合計120点満点中21点でした。
 
TOEFL2科目が0点だったのは、事前にTOEFL対策を何もせずに経験として初めて受験したためもあるかもしれませんが、義務教育から時間がたっており、ラジオの英語講座を聞いたりサボったりする程度では英語力はついていなかったということだと思います。
 

●語学留学
TOEFL4科目中2科目が0点の状態で46才で語学留学を開始しました。
 

英語の語学留学は英語を学ぶための海外滞在ですので、英語ができないのがあたりまえです。すぐには上達しませんが、徐々に上達していきます。


・語学留学の利点と欠点
語学習得には、「勉強(知識)」だけでなく、繰り返し英語を使う「訓練」が必要です。語学留学は、英語留学であれば英語の学習が生活の中心になり、毎日英語で会話せざるを得ない環境に置かれるため語学学習に適していますが、留学することには利点と欠点があり英語の習得に対して必ずしも留学だけが最適解ではないと思います。私は語学学校で英語を勉強しながら、留学が必ずしも適しているとは言えない点として、以下のことを感じました。
 
英語の文法を英語で勉強するのは効率が悪い
日本語で説明を受けながら英語の授業を受けても100パーセント理解し覚えられるわけではないのに、留学では今まさに勉強中の言語で説明を受けることになります。授業で使われる言語が数十パーセントしか理解できなければさらに理解度が下がることになります。
 
ボキャブラリーを増やすのに必ずしも留学が必要ではない
一度聞いただけで覚えられるなら別ですが、通常は自習も必要になると思います。多くの単語を知っている学生に勉強方法を聞くと留学中ではなく自国で高校生の頃覚えたそうです。
 

留学前に、中学高校で勉強した英語の文法や単語、慣用句などを復習してから留学すれば、手間がはぶけて、その分の留学費用をおさえられると思います。

・普段の生活・自習
留学中は学校以外の生活でも英語を使うことになり、最初はブロークンでいいのでどんどん喋っているうちに上達します。留学の利点の一つです。語学の上達は会話で喋った量と相関すると思います。
 
一方、知らない単語や表現は喋ろうとしても喋れませんので、私は土日も適度に気分転換しながら自習をしました。
 
その他、語学留学中の私の英語勉強方法についてはこちらの投稿をごらんください。
 
 
・体調とのバランス
長時間かつ長期間の語学の学習は思いのほか疲れ、体調にも影響します。特に最初は学校で英語を勉強する上に日常でも英語を使うのが精神的、体調的に負担になるようであれば、買い物など最低限のことは、日本のスーパーやコンビニのレジでもたいしてしゃべらないように、さほど話さなくても生活できてしまいます。英語力の不足が日常生活のハードルになることは少ないと思います。
 

・高い年齢で留学する場合の心構え

高い年齢で留学する場合、様々な年齢の人達と混ざって年下の先生からでも教われるフラットな気質や、好奇心を持って一生懸命勉強する素直さは必要だと思います。日本人は年齢によるヒエラルキーを意識する気質が残っていると思いますので、上記のような気質や素直さがないと苦労するかもしれません。もっともそれは若い人でも同様です。


・その後のTOEFLスコア
語学留学中もTOEFLテストを受けました。スコアの推移はこちらの投稿をごらんください。
 
 
●映画学校入学
私は映画学校に入学できるまで語学学校での勉強に予定の1年間より長くかかり、しかも必要なTOEFLのスコアに少し足りておらず、交渉して面接してもらってNew York Film Academyに入学しました
 
 
●映画学校
映画学校に入ってからも英語で苦労しました語学学校では英語を勉強しますが、大学や大学院など通常の学校では英語で学びます。前提となる語学力が違います。私は先生の言っていることの6割から7割程度しか理解できず、あとは文脈から推測し、いつまでに何をする、という情報だけは最低限おさえておけるように、あやふやな場合はクラスメートに確認して明らかにするようにしていました。
 
そうして苦労して英語の暮らしを続けていくと、徐々に上達していきます。
 

様々な国から来た人達と英語でコミュニケーションしながらショートフィルムを作れるくらいにはなりました。というより、様々な国から来た人達と英語でコミュニケーションしながら何度も何度も授業をうけたり撮影を経験したことで、上達したのだろうと思います。

 
●卒業後フリーランス
卒業後はOPTを利用して撮影の手伝いやVFXの仕事をしました。対面やメールで打ち合わせをして進行していけるようにはなっていましたが、ランゲージエクスチェンジのミートアップに週1回参加しました。これは、日本や日本語に関心があったり日本語力をキープしたいアメリカ人と、英語力をキープしたい日本人が集まって、雑談をしたりする集まりです。ロサンゼルスエリアにはいくつかのグループがあり、私が参加していたグループはバーバンクのスターバックスで集まっていました。
 
私は普段の生活で英語についての質問をメモしておいて、ミートアップでアメリカ人に聞いたりしました。
 
このミートアップにはランゲージエクスチェンジだけでなく、様々なカテゴリーのグループがあり、様々な地域で行われています。日本でも行われています。
 
ミートアップウエブサイト
https://www.meetup.com/