サンフランシスコの映画祭

サンフランシスコでは大小さまざまな映画祭(フィルムフェスティバル)が開かれます。映画祭とはたいていの場合映画のコンペティション兼上映イベントで、長編映画や短編映画、ドキュメンタリーなどのカテゴリーごとに映画作品を公募し、審査で選ばれた映画作品が上映され、賞の授与やその映画の監督の講演会が開かれたりします。開催地の地名を冠したものが多く、ほとんどのものは年に一回開かれます。応募に際して開催地エリアで過去に公開/上映されていないことを条件にする映画祭、既に公開/上映されていても構わない映画祭、既に公開された作品を対象とする映画祭など様々です。映画祭ごとの視点で映画作品や制作者を選定し紹介する趣旨だと思います。知名度のある映画祭で選ばれれば栄誉になります。

通常の映画館や小規模なシアターを使って、それぞれ数週間にわたり多数の映画が上映されます。私がサンフランシスコで見たものの料金は通常の映画とほぼ同じでした。それでも一般公開していない映画が2回とか3回とか限られた回数のみ上映され、プログラムによっては制作者が登場しQ&Aの時間が設けられたりするとあって、普段は閑散とした映画館もこの時ばかりは満員でした。

サンフランシスコ国際映画祭(San Francisco International Film Festival)では「Robot & Frank」を見ました。泥棒稼業の独り暮らしの老人の元に本人の意思とは関係なく息子からケアロボットが届けられます。老人とロボットのやりとりが可笑しいのですが、老人が泥棒だという点が、単なる心暖まる映画では終わらない部分です。ほんのりSFでほんのりサスペンスで、サンダンスフィルムフェスティバル(Sundance Film Festival)で注目された映画のようです。

また、「David OReilly Says Something」と題された、アニメ作家の作品上映とトークのイベントにも行きました。CGやフラッシュ(風?)アニメによる、かなりブラックな内容です。しかし、観客の年齢層が広く、年配の観客がテンポの早いブラックなギャグに笑っているのには少し驚かされました。最も、最後に上映された作品はブラックかつバイオレント過ぎて観客はやや引きぎみでしたが。

サンフランシスコ・アジアンアメリカン国際映画祭(San Francisco International Asian American Film Festival)という映画祭もあり、「Prison Dancer」を見ました。この作品は、フィリピンの刑務所の囚人ダンスにインスパイアされて作られた作品で、インタラクティブ ウエブ ミュージカルと表現され、YouTube上ではリンクをクリックし、それぞれのダンサー、それぞれのエピソードを見ていける構成になっています。映画祭では映像の上映と舞台上のダンスパフォーマンスによって構成されていました。Prison Dancer

ダンスといえば、サンフランシスコにはサンフランシスコダンス映画祭(San Francisco Dance Film Festival)というダンス映像の映画祭もあります。

それぞれの映画祭は特徴があり、その独自性によって映画祭の価値を維持していると思います。