私はサンフランシスコで語学留学中にはKENMORE（ケンモア）というところに滞在しました。最初の滞在先であり、結局ずっと滞在した場所です。ホテルのようであり、アパートのようであり、寮のようでもあり、しかし一つの言葉では実態がうまく伝わらないと思います。ウエブサイトには、ホテルとアパートの特徴を合わせた、と書かれています。

日本の留学業界では留学先の学生寮、特に民間の寮をレジデンスと表現するようです。KENMOREのウエブサイトには”KENMORE Residence Club”となっていますが、これは学生寮を表しているというよりも、日本の不動産業界が使う場合の「レジデンスクラブ」のニュアンスに近いのではないかと思います。

KENMOREはスタジオ（ワンルーム）の家賃が$1554で、同程度の家賃のアパートに比べるとかなり狭いですが、朝晩の食事が含まれていることと立地の良さによる生活の利便性を考慮すると、ここがベストな選択だと思いました。

●KENMOREウエブサイト
http://www.kenmorehotelsf.com/index.html

通常、アパートなどの集合住宅は廊下というか共用部通路が屋外又は半屋外ですが、ここは建物の中に受付もあり、各部屋へ行く廊下（共用部通路）は屋内にあります。そういう意味では建物の構造は日本のタワーマンションにも似ていますが、むしろ小型ホテルに近いと言う方がイメージに近いかもしれません。しかしケンモアは基本的には一ヶ月単位とか一年単位で滞在する場所です。建物は古く、各部屋のドアは最近のホテルやタワーマンションのようなガッチリしたものではなく、床との間に隙間があります。ドアの鍵もホテルのようなカードキーではなく普通の鍵です。

部屋にはベッド、机、冷蔵庫、チェスト、テレビが備え付けられています。スタッフがベッドメイクや掃除をしてくれます。地下にコインランドリーがあり、洗濯は自分でします。$1.5でした。郵便物は大きな荷物でも受付が預かっておいてくれます。フリーWifiがありますが、場所によっては弱いです。

Dummy text

語学学校と提携しており留学生が多いですが、アメリカ人も住んでいます。若い人やリタイアした高齢の人の他、仕事を探しにサンフランシスコに来ているアメリカ人が一時的に滞在もしていました。

ここは部屋にはキッチンがなく食堂で朝と夜に食事が出ます。夕飯は厨房の係の人にメインディッシュの魚料理か肉料理をお願いして、その他のおかずは自分でプレートから取る形式で、野菜、フルーツ、ケーキ、アイスクリームなど、好きなだけ食べられます。

時間が決まっており、遅く行くと野菜やフルーツなどがあまり残っていないこともあります。夕飯はあらかじめ頼めば箱にとりおいてくれます。ただしメインディッシュだけです。

食事の時間は以下です。

朝食
月-金 6:45-8:15am
土 7:30-9:00am
私の朝食の例

夕食
月-土 5:30-7:00pm
私の夕食の例（食事中）

日曜
朝食 8:30-10:00am
ブランチ 12noon-1:00pm
夕食の提供なし。

日曜は朝食の時間がありますが、昼はランチではなく、ブランチと表現されていました。

食事をするたびに他の人と英語で会話をすることになるので、語学留学生にとっては英語の訓練のためのいい環境と言えますが、朝から英語でコミュニケーションするのは気が重いこともありました。食費も家賃に含まれているため、それをむだにしてかまわなければ外食してもOKです。

目の前の通りはあまり車が通らず、比較的静かです。治安も悪くないと思います。

すぐそばにリカーショップがあるほか、近くにジャパンタウンがあり、スーパー、日本食レストランほか各種レストラン、カフェ、紀伊国屋書店、床屋、ダイソーなどが入っており便利です。紀伊国屋書店では日本の本や雑誌が買えますが、1.5倍から2倍の値段です。少し離れたところにDVDレンタルの店もありました。

▶︎サンフランシスコの和食についてはこちらの投稿をご覧ください。

▶︎留学中の様々な滞在方法についてはこちらの投稿をご覧ください。写真つきで解説しています。