日本(東京)とカリフォルニアの気候の違い(写真で比較・解説)

ロサンゼルスダウンタウン
留学先としてサンフランシスコとロサンゼルスを選んだ理由

留学先としてカリフォルニアのサンフランシスコとロサンゼルスを選んだ理由の一つに、気候の良さがあげられます。ここでは日本(東京)とカリフォルニアの気候の違いについてお話しします。

人によって好みの違いはあると思いますが、私にとっては、日本と比べても留学のリサーチで検討した他の国と比べても、サンフランシスコやロサンゼルスの気候は住みやすいです。

日本と書きましたが、実際には概ね、私が留学前に住んでいた、そして留学後も住んでいる東京と比べています。以下同様です。

日本とカリフォルニアの気候の比較


●日本の気候

個人的には、夏蒸し暑く、冬寒く、夏の前などに雨が多く時々暴風雨のある日本の気候が苦手です。

日本には四季があると言われますが、体感的には異なります。

「生きているだけで汗だく」な蒸し暑い期間(夏)が続いたあとは一雨ごとに気温が下がっていって寒い期間(冬)が長く続き、ようやく寒さが和らぐと間髪入れずに花粉症(気候ではありませんが)の季節になり、その後雨が続いたあとまた蒸し暑くなります。基本的には夏と冬の印象が強く、その間に短い移行期間がある印象です。

暑さ寒さの感じ方は人それぞれだと思いますが、私は例えば9月には外出時に上はTシャツ1枚でOKでも(10月上旬でさえ晴れた昼間は暑くて外出時にTシャツでOKな場合もあります)、10月の半ばにはもうセーターなりジャンパーが必要になる日が出てきます。おそらく、気温が下がっていっても湿度が高いために活動すると暑く感じ、しかしその湿度の高さのため、一定の気温まで下がると急に寒く感じ始めるのではないかと思います。

寒い時期は10月から3月程度までほぼ半年間続き、4月になると、まだ朝はジャンパーやマフラーが必要でも、日中は暖かくなりTシャツでOKな日も出てきます。

●カリフォルニアの気候
同じカリフォルニア内でも地域によって気候はやや異なります。サンフランシスコとロサンゼルスも違い、サンフランシスコは「一年を通じて涼しい」気候で、ロサンゼルスは「一年を通じて温かい」気候です。

サンフランシスコの気候

サンフランシスコは一年通して比較的涼しいです。夏は暑すぎず湿度も高くなく、冬は寒すぎず過ごしやすいです。冬の朝晩の屋外は寒くなりますが、たいていセーターでことたります。冬が雨季ですが日本の雨季ほどは雨が降らない印象です。

10月撮影サンフランシスコ 10月 San Francisco, OctoberITの中心地シリコンバレーもサンフランシスコのそばですが、この一年を通した涼しさも、頭を使う仕事に適しているのではないかと思います。

一方、一日の中や日による気温の変化が大きく時折強い風がふくため、それが好きではない人もいると思います。

サンフランシスコの霧

サンフランシスコは霧が多いですが、私は好きです。霧が流れて、街が霧で覆われていったり晴れていったり、動的な霧を見る機会も多いです。

▶︎サンフランシスコの霧についてはこちらの投稿もご覧ください。

9月撮影 サンフランシスコの街を覆う霧サンフランシスコの街を覆う霧 9月 Fog over the city of San Francisco, September12月撮影 サンフランシスコを覆う霧サンフランシスコを覆う霧 12月 Fog over San Francisco, December12月撮影 霧の中のゴールデンゲートブリッジ霧の中のゴールデンゲートブリッジ 12月 Golden Gate Bridge in the fog, December

ロサンゼルスの気候

ロサンゼルスは一年を通して温暖で概ね晴れていています。撮影がしやすいため、この気候が映画産業が発達した理由の一つです。

6月撮影 ロサンゼルスのダウンタウンロサンゼルスダウンタウン 6月 Downtown Los Angeles, June

ロサンゼルスエリアの空気の乾燥

ロサンゼルスの気候は過ごしやすいですが、空気が乾燥しており日本のような緑の木々はあまり見られません。1年を通して山は茶色っぽく、しばしば山火事があります。

4月撮影 グリフィスパーク内グリフィスパーク 4月 Griffith Park, April5月撮影 グリフィス天文台からの風景グリフィス天文台からの風景 5月 View from Griffith Observatory, May

11月撮影 バーバンクの風景バーバンクの風景 11月 Burbank landscape, November

ロサンゼルスエリアの森林公園や街の植栽はスプリンクラーで散水されています。植物は人為的にケアしないと枯れてしまうのだと思います。

5月撮影 グリフィスパークのスプリンクラーグリフィスパークのスプリンクラー 5月 sprinkler in Griffith Park, May1月撮影 バーバンク 街の植栽は人為的に維持している印象です。バーバンク 1月 Burbank, January

追記

こんな投稿をしたそばから7月31日にロサンゼルス近郊で山火事がありました。ただし、一部の報道によると放火の可能性があるとのことです。

ロサンゼルスを含むカリフォルニア州の最近の山火事の例です。

2020年7月31日
ロサンゼルス東郊のチェリーバレーで山火事

2019年10月28日
ロサンゼルスの美術館「ゲッティセンター」付近で山火事

2018年11月8日
ロサンゼルス中心部から北西約64キロのサウザンド・オークス付近で山火事

2018年11月8日
同じカリフォルニア州サクラメント北部にあるプラマス国立森林公園で山火事

2017年10月8日
カリフォルニア州内8つの郡で少なくとも14件の山火事

2017年9月1日
ロサンゼルス郡バーバンク付近で山火事

▶︎カリフォルニアの山火事についてはこちらの投稿も参考にしてください。

日本(東京)の山との比較

下は東京の高尾山やその周辺で撮影した写真です。高尾山にはいくつかの登山(ハイキング)コースがあり、規模感もグリフィスパークに似ているため、私にとっては「東京のグリフィスパーク」とも言える場所です。しかし、時期や天気、光や撮影の状態で変わりますが、カリフォルニアとは印象が異なります。

▶︎高尾山の季節ごとの様子や各登山コースの様子については、こちらの姉妹サイトをご覧ください。

日本 5月撮影高尾山の近く 5月 Near Mt. Takao, Tokyo, Japan, May

日本 7月撮影高尾山 7月 Mt. Takao, Tokyo, Japan, July

高尾山 7月 Mt. Takao, Tokyo, Japan, July

ロサンゼルスの大気汚染

また、ロサンゼルスは車社会で雨があまり降らないため、大気汚染が深刻です。

郊外のバーバンクエリアの空気は比較的綺麗だと思いますが、グリフィス天文台からロサンゼルスの中心部、ダウンタウンの方向を俯瞰すると、地表側が黄色っぽい場合があります。

1月撮影 ロサンゼルスのダウンタウンロサンゼルスのダウンタウン 1月 Downtown Los Angeles, Januaryロサンゼルスのダウンタウン 1月 Downtown Los Angeles, January

アメリカ以外も含めた留学先候補の比較

参考までに、アメリカ以外も含めた留学先候補の比較についてもお話しします。

以前の投稿でも書きましたが、留学をする前に数年間リサーチをした初期に、まずは留学先の場所を決めるために旅行を兼ねていくつかの場所を下見しました。

まずニュージーランドへ行きました。美しい自然が魅力で以前からいずれ行きたいと思っていた場所で、語学留学先としてもポピュラーです。

旅行は素晴らしかったのですが、紫外線が非常に強く、日本の7倍ともいわれ、それなりに日焼けどめを塗っていましたが炎症のような日焼けをしてしまい、長期の滞在は難しいと考えたことも候補から外した理由の一つです。

▶︎初期のリサーチの様子はこちらの投稿をご覧ください。

12月撮影 ニュージーランドニュージランド 12月 New Zealand, Decemberニュージランド 12月 New Zealand, December1月撮影 ニュージーランド ニュージランド 1月 New Zealand, Januaryイギリスやカナダは寒そうなイメージがあって最初から候補に入れませんでした。

留学先候補をアメリカに絞ってからは、ニューヨークか、サンフランシスコやロサンゼルスか、ということを考えました。

ニューヨークは東京と同様、夏暑く冬寒い気候のため、旅行で短期間滞在するにはいいかもしれませんが長期は向かないと考えました。

ロサンゼルスは映画産業の中心地の一つで、語学学校も映画学校も多い場所ですが、最初の語学留学をロサンゼルスにせずサンフランシスコにしたのは気候の違いというよりも車の必要性の有無です。ロサンゼルスとサンフランシスコでそれぞれ一週間の試し留学をした結果、当時免許を持っていなかった自分にとって、ロサンゼルスは生活しづらいと思われ、まずはサンフランシスコで語学留学を始めました。

▶︎ロサンゼルスでの試し留学(通学)の様子はこちらの投稿を参考にしてください。

▶︎サンフランシスコでの試し留学(通学)の様子はこちらの投稿を参考にしてください。