ロサンゼルス地区はサンフランシスコより温暖で、概ね晴れています。
この温暖な気候のためか移民が多く、移民など裕福ではない人達のための安価なエンターテイメントが求められたことと、天気が良く撮影がしやすいことが、ここで映画産業が発展した理由と言われています。
ロサンゼルス地区はとにかく広く、車社会です。
サンフランシスコでは、普段の生活だけでなく、服や家電を買ったり映画館や美術館に行く程度のレジャーであれば徒歩で生活できてしまいますが、ロサンゼルス地区ではそうはいきません。
▶︎サンフランシスコの概要についてはこちらの投稿をご覧ください。
ロサンゼルス地区でもスーパーのそばに住めば徒歩で最低限の生活はできると思いますが、映画館や美術館に行く場合はもちろん、郵便局や銀行などサンフランシスコなら徒歩で行ける場所でさえ車が必要で、車がなければバスや電車を使うことになります。
又は、幸運にもロサンゼルスは晴れの日が多く平坦な地形が多いので、荷物が多くなければ、また、自転車で行ける範囲であれば、自転車も有効だと思います。
バスは本数は多くないものの主要な場所を結んでおり、路線や時間によりますがそこそこスケジュール通りに運行しています。地下鉄や路面電車もあり、私はロサンゼルス地区での最初の1年は免許を取って車を買うまで至らなかったため、それらの公共交通機関を頻繁に利用しました。
▶︎ロサンゼルス、バーバンクエリアのバスについてはこちらの投稿をご覧ください。
▶︎意外に便利なロサンゼルスの鉄道についてはこちらの投稿をご覧ください。
一方、車社会ではありますが時間と場所によっては渋滞がひどく、日本の通勤ラッシュ時の駅の一人一人が車に置き換わったような状態になる場合もあります。また、駐車する場所に苦労することも多いです。
▶︎ロサンゼルスエリアの道路、クルマ事情についてはこちらの投稿をご覧ください。
又、サンフランシスコでは文化を感じますが、ロサンゼルスでは産業を感じます。
サンフランシスコは徒歩で生活できるため繁華街以外の街中にも人が比較的多く活気があり、文化的かつカジュアルでフレンドリーな雰囲気がありますが、ロサンゼルスは車社会のため観光地や繁華街以外は人がほとんど歩いておらず、また、全ては金しだいというか、商売をしている側の都合を押し付けてくる傾向があり、様々な場面でそれを感じました。
ロサンゼルス市ウエブサイト
https://www.lacity.org/
バーバンクは、LAX(ロサンゼルス国際空港)から直通シャトルバスFlyAwayと路線バスを乗り継いで1時間40分ほどの場所にあります。
▶︎LAXについてはこちらの投稿をご覧ください。
ロサンゼルスに住んでいると便宜上言っていましたが、実際にはロサンゼルス市ではなく、ロサンゼルス市に隣接するバーバンク市に住んでいました。いずれの都市もロサンゼルス郡に属しています。
ロサンゼルスのハリウッド通り(Hollywood Boulevard)周辺は、チャイニーズ・シアター(Chinese Theater)や、アカデミー賞授与式が行われるドルビー・シアター(Dolby Theatre)もあるショッピングとエンターテイメントの複合施設ハリウッド&ハイランド(Hollywood & Highland)、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた星型のプレートが埋め込まれた歩道が観光名所となっているハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(Hollywood Walk of Fame)などがあり、映画産業の顔となっていますが、実のところ、バーバンクが実際の映画産業の中心とも言われます。
▶︎ハリウッド&ハイランドについてはこちらの投稿もご覧ください。
バーバンクにはワーナーブラザーズ(Warner Bros.)のスタジオ他各部門、ウォルト・ディズニー・スタジオ(The Walt Disney Studios)(ウォルト・ディズニー・カンパニーのスタジオ・エンターテイメント部門)、NBC(National Broadcasting Company)(本部はニューヨーク)、ドルビー(Dolby Laboratories, inc.)(本社はサンフランシスコ)、アビッド・テクノロジー(Avid Technology, Inc.)(本部はマサチューセッツ州バーリントン)などがあります。
映画産業の中心といってもハリウッド通り周辺のように観光客がいるわけではなく閑静な住宅街で、映画関係者も多く住んでいるようです。
岡田斗司夫さんの以下の動画では、バーバンクのウォルト・ディズニーの広大な屋敷に作られた人が乗れる模型鉄道から始まった、ディズニーランドの歴史について、時系列を追って詳しく解説されています。
【UG# 358】2020/09/27 ディズニーランドと乗り物の深い関係で考えるテーマパーク成功の秘密
バーバンク市ウエブサイト
https://www.burbankca.gov/
バーバンクにはハリウッド・バーバンク空港(Hollywood Burbank Airport)という空港があります。
LAXを利用する場合、長いフライトでLAXに着いたあと、そこからさらにバスやスーパーシャトルでバーバンクまで行くのはまたひと旅行に感じるのですが、ハリウッド・バーバンク空港はアメリカ西部やニューヨークへの国内線直行便が運行しており、また、生活圏内にある空港のため手軽で、私はニューヨークに行く時に利用しました。
実はハリウッドエリアまでの所用時間は、LAXから行くよりもハリウッド・バーバンク空港からの方が短く、アメリカ国内のハリウッド・ロサンゼルスエリアへ行く人は利用しているようですが、日本からの場合乗り継ぎ便となります。
このハリウッド・バーバンク空港という名称は空港の認知度向上のためのブランド名とのことで、2016年(又は2017年 未確認)に旧名称かつ2019年現在も正式名称であるボブ・ホープ空港(Bob Hope Airport)から変更されました。
下の写真はブランド名変更前の写真です。壁面に「Bob Hope Airport」の文字が見えますが、ブランド名変更時に「Hollywood Burbank Airport」に変更されたようです。
ハリウッド・バーバンク空港ウエブサイト
http://hollywoodburbankairport.com/
名称変更についての記事
Bye bye, Bob Hope: Airfield rebrands as Hollywood Burbank Airport
Bob Hope Airport renamed so passengers know where they’re flying to