サンフランシスコは、昼間市街地でそれなりに気を引き締めて行動している分には危険を感じることはありませんが、いくつか治安が良くないとされるエリアがあります。サンフランシスコは徒歩で移動できるのが魅力ですが、逆にいうと治安の良くないエリアに簡単に入ってしまいますので、注意が必要です。
ここでは、サンフランシスコ周辺で治安が良くない場所と、治安情報の収集方法を解説します。
テンダーロイン(Tenderloin)
テンダーロイン(Tenderloin)と呼ばれる地域は犯罪発生率が高いとのことです。この地域の範囲には諸説あるようですが、概ね、北はギアリー・ストリート(Geary Street)、南はマーケット・ストリート(Market Street)及びマカリスター・ストリート(McAllister Street)、東はメイソン・ストリート(Mason Street)、西はヴァン・ネス・アヴェニュー(Van Ness Avenue)に囲まれたエリアです。テンダーロインには児童公園もありますが、柵で囲まれています。
Google Mapで「サンフランシスコ テンダーロイン」で検索すると東はグラント・アベニュー(Grant Avenue)までがテンダーロインとして表示され、ヒルトンホテルの他、Macy’s、ディズニーストア、ユニクロなども含まれることになります。範囲はどうであれ、繁華街は犯罪が多いということもあると思いますので、いずれにしても気を引き締めて行動する必要があります。
▶︎テンダーロインについてはこちらの投稿もご覧ください。
ターク・ストリート(Turk Street)
テンダーロインの中の南側を通るターク・ストリート(Turk Street)も治安が良くないと言われます。実は私は留学のリサーチの一環で語学学校St Gilesに1週間だけ通った時はこのターク・ストリート沿いの民間の寮ヴァンタッジオ タークストリート(Vantaggio Turk Street)に滞在し、ターク・ストリートを歩いて通学しました。確かに通り沿いのあちこちの建物の前に朝から人がたむろしており、具体的な危険を感じることはないもののやや荒んだ雰囲気でした。
▶︎語学学校St Gilesに1週間だけ通ったリサーチの時の様子はこちらの投稿をご覧ください。
ヴァンタッジオ タークストリート自体はテンダーロインから抜けたエリアにありますが、Google Map上では次のウエスタン・アディションのエリアに含まれるようです。
ウエスタン・アディション(Western Addition)
ジャパンタウンの南側、ウエスタン・アディションと呼ばれる地域も治安が良くないようです。
Google Mapで「サンフランシスコ ウエスタン・アディション」で検索すると、ジャパンタウン(Japantown)や私の住んでいたケンモア(KENMORE)、有名な観光スポットであるペインテッド・レディ(The Painted Ladies)やその目の前のアラモスクエアパーク(Alamo Square Park)もウエスタン・アディションに含まれるように表示されますが、一般的にはジャパンタウンの南側、ギアリー・ブルバード(Geary Blvd)より南のウェブスター・ストリート沿いの治安が良くないということだと思います。
▶︎ジャパンタウンについてはこちらの投稿をご覧ください。
▶︎ケンモアについてはこちらの投稿をご覧ください。
SOMA(サウス・オブ・マーケット)
マーケットストリート(Market St)の南側、SOMA(サウス・オブ・マーケット)地区も治安が良くないようです。
ミッション地区(Mission district)
ミッション地区は近年アーティトや若いテック系の人が多く住み、壁画があったりしゃれたレストランやカフェもあって観光目的で訪れる可能性のあるエリアです。私も行きましたが、昼間は問題ないものの夜間の人通りのないエリアは避けるのが良さそうです。
▶︎ミッション地区を含むサンフランシスコの壁画についてはこちらの投稿をご覧ください。
オークランド(Oakland)
対岸のオークランドもギャラリーなどがあり観光目的で訪れる可能性のあるエリアです。私も夜間に行きましたが、実のところかなりにぎわっていました。何かのイベントかお祭りだったのかもしれません。しかしオークランドは犯罪発生率が高いようですので注意が必要です。
▶︎オークランドの夜のギャラリーめぐりの様子はこちらの投稿をご覧ください。
在サンフランシスコ日本国総領事館のウエブサイトに、治安の概要や犯罪の傾向、日本人の被害事案が書かれています。
http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/m05_08.html
犯罪地図
サンフランシスコに限りませんが、地図上で犯罪発生の状況を見ることができるウエブサイトがいくつかあります。自分の滞在しているエリア、滞在しようとしているエリア、訪れようとしているエリアの状況がわかり、参考になります。
●CRIME MAPPING.COM
http://www.crimemapping.com/map/ca/sanfrancisco
犯罪発生状況をアイコンで表した地図です。犯罪タイプや期間を指定して見ることができます。司法当局の記録からデータを自動で得ているとのことです。表示できるアイコン数に制限があるようで、広い範囲を表示させるとアイコンが表示されなくなります。
●CrimeReports
最初は何もアイコンが表示されないかもしれませんが、左上ウインドウの「Filter」をクリックし、Date rangeをPast 3 monthsなどにするとアイコンが表示されます。
●Truly Maps
犯罪リスクが地図上に色分けされています。
このウエブサイトは犯罪だけでなく、学校の分布、目的地までの車又は公共交通機関の所要時間、レストラン・カフェ・ショッピングなどのスポット、家の値段及び家賃、エリアごとの人口統計、各道路の交通量、遊び場や何らかの楽しめるスポット、自然災害リスクなども地図上に表示できます。
→その後このサイトはリニューアルし住宅情報主体になりましたが、エリアを絞り込むとSafety and Crimeの地図が掲載されており、個別の物件情報のページからもLocal Informationの一つとして犯罪地図を見ることができます。
●Trulia
https://www.trulia.com/CA/San_Francisco/
例えば”San Francisco, CA”で検索すると犯罪地図は表示されませんが、”Tenderloin, San Francisco, CA”で検索し、”Neighborhood Overview”のページを見ると、やや下の方に”Safety and Crime”の地図があります。アイコンでの表示でなく色の濃淡で犯罪発生率(と思われます)が表示されるので、視覚的にわかりやすいです。
https://www.trulia.com/n/ca/san-francisco/tenderloin/81589/
”Tenderloin, San Francisco, CA”の検索結果のページや”Neighborhood Overview”のページから個別の物件情報のページを見てもLocal Informationの一つとして犯罪地図を見ることができます。
●NEIGHBORHOOD SCOUT San Francisco, CA CRIME RATES
https://www.neighborhoodscout.com/ca/san-francisco/crime
住宅情報や学校情報、治安それぞれタブを選んで見られ、色分け表示で見やすいですが、詳細なデータを見るには有料となっています。
●Spot Crime
https://spotcrime.com/ca/san+francisco
これも同様の犯罪地図です。警察、ニュース、ユーザーの作ったコンテンツからのデータをマッピングしているとのことです。
→その後このサイトはなくなったようです。
→復活したようです。