ロサンゼルスエリアは車社会ですが、鉄道やバスもあり意外に便利です。ここではいくつかの種類があるロサンゼルスエリアの鉄道を紹介します。
▶︎バスについてはこちらの投稿をごらんください。
鉄道は日本の大きな都市のように網の目のように走っている印象ではありませんが、全米を結ぶ長距離電車のアムトラック、南カリフォルニアの郡を結ぶメトロリンク、路線バスに加えて地下鉄とライトレールを運行するメトロがあります。意外に鉄道が発達しています。
ロサンゼルスダウンタウン近くバーバンク周辺
▶︎バーバンクについてはこちらの投稿やこちらの投稿をご覧ください。
アムトラックは全米の主要な都市を結ぶ長距離電車で、ロサンゼルス地区ではユニオンステーションが中継点となっています。ロサンゼルス国際空港(LAX)には行かず、ロサンゼルスの南東側はアナハイム(Anaheim)などを経由して延び、北西側は繁華街をやや外れながらグレンデール(Glendale)駅、バーバンク(Burbank)駅、ボブ・ホープ空港(Bob Hope Airport)駅、と続いていきます。
アムトラックウエブサイト
https://www.amtrak.com
アムトラック運行状況路線図
https://www.amtrak.com/track-your-train.html
グレンデール駅(アムトラックとメトロリンク)
▶︎グレンデールについてはこちらの投稿をご覧ください。
メトロリンクは南カリフォルニアのヴェンチュラ郡(Ventura County)、ロサンゼルス郡(Los Angeles County)、サンバーナーディーノ郡(San Bernardino County)、オレンジ郡(Orange County)、リバーサイド郡(Riverside County)、サンディエゴ郡(San Diego County)を結ぶ鉄道で、アムトラックによって運営されています。
やはりユニオンステーションが中継点・起点となっており、多くのメトロリンク路線はアムトラック路線と重複し、駅も併用となっているようです。
アムトラック同様ロサンゼルス国際空港には行かず、ユニオンステーションの北西側はグレンデール(Glendale)駅、バーバンク(Burbank)駅、ボブ・ホープ空港(Bob Hope Airport)駅、と続く路線のほか、サンタクラリタ(Santa Crarita)、ランカスター(Lancaster)へ行く路線もあります。
メトロリンクウエブサイト
https://metrolinktrains.com/
メトロリンクの路線図
https://www.metrolinktrains.com/rider-info/general-info/stations/
ユニオンステーションに停車するメトロリンクの車両
夜の駅のメトロリンクかつてバーバンクにあったYAHOO!の社屋とメトロリンク
メトロは路線バスに加えて地下鉄とライトレールを運行しており、日常的には一番利用頻度が高いです。私の住んでいたバーバンクからロサンゼルスダウンタウンやリトルトーキョーへ行く時は、まずバスでハリウッドエリアへ行き、地下鉄レッドラインに乗って行きました。
メトロはロサンゼルス国際空港に行く路線、The C Line(通称グリーンライン)もありますが、治安が良くないと言われるエリアを通っており利用したことはありませんので、実際の様子はわかりません。
ライトレールはライトレールトランジット (Light rail transit, LRT) とも呼ばれ、北米においては専用軌道と部分的に道路上(併用軌道)を持つ、1〜数量編成の電車を意味するようです。
メトロウエブサイト
https://www.metro.net/
メトロ路線検索マップ
https://www.metro.net/riding/trip-planner/
地下鉄レッドライン/パープルラインのパーシングスクエア(Pershing Square)駅
地下鉄レッドラインのハリウッド/バイン(Hollywood/Vine)駅天井にはフィルムのリールがあしらわれています。構内には映写機が置かれています。メトロのゴールドラインのライトレールの電車
メトロのゴールドラインのピコ/アリソ(Pico/Aliso)駅
ピコ/アリソ駅は、リトルトーキョーのあるダウンタウンの近くにあります。知り合いがこのそばにある倉庫で撮影をした時に利用しました。この周辺とリトルトーキョーの間はアーツディストリクト(Arts District)というエリアで、アートギャラリーが多いです。
tapカードは、メトロの地下鉄やバスで利用する交通系ICカードです。これを使うことでケーブルカーのエンジェルス・フライトも通常1ドルのところ、半額で乗ることができます。下の写真のデザインは2015年当時のもので、その後変更されているようです。
●駅ビルがない
日本では鉄道の駅を中心にして商業地と住宅地が発展していく傾向があり(歴史をたどれば逆の順番かもしれませんが)大型の駅であれば駅ビルが併設されていることが多く、通勤や通学など毎日の生活に駅や駅ビルの利用が大きなウエイトをしめていると思います。
しかし、ロサンゼルス、バーバンク地区では、メトロ(Metro)の地下鉄のほかメトロリンクも通勤に使われると思いますが、ハブステーションであるユニオンステーションは比較的大きな建物で飲食店がありますが、バーバンク駅は商業地区のそばにあるもののそれらの中心ではなく、駅ビルもありません。地下鉄の駅はビルの下にあると思いますが、少なくとも私が利用したいくつかの駅はエレベーターやエスカレーターがショッピングエリアに直結することはなく、改札から出てエスカレーターや階段で進むとただの出口です。
ユニオンステーションウエブサイト
https://www.unionstationla.com/
ユニオンステーションマップ
https://www.unionstationla.com/visit
▶︎ユニオンステーションについてはこちらの投稿もご覧ください。
ユニオンステーション
バーバンク駅●売店や自販機がない
ニューヨークの地下鉄も同様だったと思いますが、駅には日本のような売店や自販機がありません。飲食も禁止されています。駅は電車に乗り降りするだけの場所です。治安の維持と清掃の手間・コストをかけないためではないかと想像しますが、かなりそっけない印象です。
●トイレがない
ハブとなっている大きな駅を除き、たいていの駅構内にはトイレがありません。
私は駅をロケーションとした撮影に参加したことはありませんが、線路脇での撮影は経験があります。アメリカの電車の車両は金属の質感のままのものも多く比較的無骨なデザインで、いかにもアメリカという印象がします。ロサンゼルスは、冷たさと、そこはかとない荒涼感があります。