アメリカへ運んで役に立ったもの使わなかったもの

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留学時にアメリカへ運んで役に立ったもの使わなかったもの

私は留学するにあたって合計4年間を基本とするプランを立て、日本からアメリカへ引越しとなるため、処分するものと日本の倉庫に入れておくものとアメリカに送るものを仕分けして荷物を整理しましたが、結果的にアメリカで役にたったものと使わなかったものがありますのでお話しします。

役にたったもの

●パソコン
パソコンは、自分で手荷物として持っていった小型ノートパソコンを含め合計4台持ち込みました。このうちの1台は搬出時の手違いで送られてしまったもので使いませんでしたが、後の3台は役に立ちました。

1、小型ノートパソコン(Panasonic Let’s note)
渡米前に購入したものです。WiMAX内蔵で、WiMAXの3つある料金プランのうちステッププランというプランは、使わない月は380円/月、どれだけ使っても4980円/月で、アメリカではWiMAXの使えるエリアであればこの380円の他は通信料無料で使えるというものでした(2011年当時)。アメリカに行ってすぐにメール連絡などのために使い始めましたが、実のところ、翌月にはパソコンとモバイルルーターを購入したのでこのWiMAXの機能はさほど使わなくなり、また、翌年にはこの機能に不具合が出て使えなくなりましたが、ノートパソコン自体は小型のため、学校、特に映画学校の授業や外出先で使う必要がある時に役に立ちました。

2、デスクトップ型のMac(Mac Pro 1.1)
これにはAdobeの他様々なソフトウエアを入れてあり、アメリカでも映像制作をするために持っていく必要がありました。ソフトウエアのディスクも念のため持っていきますが、わざわざ大型のパソコンを輸送した理由は、アメリカで新しくパソコンを買ってもOSとの適合性でインストールできないものがあるからです。その他パソコントラブルが起きた場合には日本でさえ解決に手間がかかる場合があるので、作動する状態のパソコンをアメリカに持っていきたいと考えました。

荷物は船便で送ったため渡米してからしばらくは届かずアメリカでも結局iMacを買ったのですが、やはり日本で使っていたパソコンも輸送しておいて正解でした。例えば編集ソフトFinal Cut Proは、アメリカに行った時点で入手できるバージョンが、それまで使っていたFinal Cut Pro 6とは互換性のないX(10)になっており、その後映画学校の授業ではFinal Cut Pro7だったので自宅で作ったデータを学校で開くことはできたほか、Soundtrack ProやDVD Studio Proもかなり使いました。

3、デスクトップ型のウインドウズパソコン
3DソフトSoftimageの入っているパソコンは別のウインドウズマシンで、これも同様の理由で輸送しました。この3DソフトはMac版がないためウインドウズパソコンをCG制作用に使っていました。専用のハードウエアドングルが必要なため、これも日本で使っている状態で持っていく必要がありました。これは主に映画学校卒業後にCG素材を作る時に役立ちました。

しかしこれは映画留学や卒業後のOPTでの仕事を念頭においたもののため、通常は語学学校だけであればノートパソコンを持っていくか現地で買えば十分ですし、学校にパソコンもあるので人によってはスマホがあれば自分ではパソコンを持たなくてもすむかもしれません。

映画学校では授業にノートパソコンを持ってくる学生が多かったです。そのほとんどはMac bookでした。授業中のメモや、授業によってはスクリプトなどの資料がメールで配布され、それを見ながら進めることがありました。その他、編集をノートパソコンで済ませる学生もいました。

●ハードディスク
様々なデータの入ったハードディスクも同様に役に立ちました。アメリカ滞在中後半にウエブサイトを作りましたが、過去に手掛けた仕事や個人的作品のデータをそれなりに整理してまとめてあったためです。

●スマホとアメリカSIM
日本にいるうちにスマホを買ってSIMロックを解除し、アメリカでは事前に買っておいたmobellのアメリカSIMに差し替えて使いました。使った分だけクレジットカードから引かれるしくみです。日本との通話もできます。ただしこのSIMカードは通話専用のため、インターネット接続用にパソコンと兼用でモバイルルーターを購入・契約しました。実はこのSIMで最初、使えないトラブルがありました。

●書類
日本のアパートを引き払ってアメリカに引っ越しをするとはいっても、日本に関する様々なことをアメリカにいながら管理する情報が必要でした。

銀行口座
クレジットカード
生命保険
留学保険
年金

などに関する書類です。
それらの大半を紙で管理しており、アメリカで必要になるかもしれない書類だけ判断してまとめるのは現実的でないため、まるごと持っていきました。実際これらは住所変更時などに頻繁に見る必要があり、役に立ちました。

●過去の全てのパスポート
映画学校卒業後OPT期間中の収入に対してアメリカの税務申告をする必要があり、居住者か非居住者かによって計算が異なるのですが、旅行も含めた過去のアメリカの滞在日数によってこの判断が変わってくるようになっています。日数を計算するには具体的な日付の情報が必要です。大雑把でもいいかもしれませんが、どこで足をすくわれるかわからないのもアメリカです。過去の旅行の時のノートも持っていっていたのでそれを元にしようとしたのですが、古い情報がありませんでした。過去に一緒に旅行した友人やそのときの訪問先の友人に聞きましたが、もはや日付までは記憶もメモもありませんでした。パスポートの入出国スタンプが参考になると教えてもらい、パスポートを探しましたが最初は見つからず、一時は日本にいる妹に倉庫まで探しにいってもらおうかという話までしましたが、アメリカに輸送した段ボール箱を丹念に確認していったところ過去のものも見つかり、このときは自分の物持ちの良さをよかったと思いました。

●印鑑
日本に関する事務処理で申込書や申請書などを書く場合、たいてい印鑑が必要になります。住所変更届などは渡米後比較的すぐに必要になるため、荷物と一緒に輸送するのではなく、自分がアメリカへ渡航する時に持ち、役に立ちました。

使わなかったもの

●ソフトウエアのマニュアルは渡米前の整理で処分した後もダンボール箱2箱分あり、その分の運送料金をかけてアメリカに運びましたが結局アメリカでは基本的に使わず、その後帰国時にまた日本に輸送し、今更ながら少しずつスキャンしてから処分しています。渡米前にもっと整理できていたらよかったのですが、当時は限界でした。

●画集やCG系の雑誌などを輸送しましたが、見ませんでした。

●ゲーム機といくつかのゲームソフトも輸送しましたが、勉強その他で忙しかったことと、ゲームをするような気分にはならなかったため、使いませんでした。

●手違いで送られたパソコンは全く使いませんでした。