映画においては、時にクレイジーなキャラクターを見るのも楽しみの一つです。頭のキレる殺人鬼、麻薬密売組織を裏で牛耳る麻薬取締局の刑事、精神病院で奇行をする患者、冷徹な武器商人、サイコパスな殺人鬼などなど。以下ピックアップしました。
クレイジーなキャラクター:ハンニバル・レクター
役者:アンソニー・ホプキンス
ハンニバル・レクターは法医学病院に収監されている天才的な精神科医で猟奇殺人犯です。外見は落ち着いた風貌ですが冷酷で邪悪な危険人物で、人間の心理に精通し相手を翻弄する能力があります。クレイジーですが頭の切れるキャラクターです。
法医学病院(Forensic Hospital)は、精神障害を持つ犯罪者や危険な個人を収容・評価し、彼らが社会に戻る際に再犯を防止するための治療プログラムを提供します。
主人公であるFBIアカデミーの実習生クラリス・スターリングが、上司の指示で、連続殺人事件の解明のために監禁中の連続殺人犯たちの心理分析をする中で1人協力を拒んでいたレクターに会い、彼女に興味を持ったレクターに協力を持ちかけられますが、精神的に揺さぶりをかけられます。
クレイジーなキャラクター:ノーマン・スタンスフィールド(スタン)
役者:ゲイリー・オールドマン
ヤバい領域に踏み込んでしまっている刑事です。麻薬取締局の刑事でありながら、麻薬密売組織を裏で牛耳っています。
運び屋のジョセフ(マチルダの父親)が麻薬をくすねたことを知り、返却を求めたが応じなかったため、外出中だったマチルダ以外の一家を鼻歌を歌いながら皆殺しにしました。
クレイジーなキャラクター:ジェフリー・ゴインズ
役者:ブラッド・ピット
精神病院で奇行をする患者で、キレたキャラクターです。精神病院に収容されてきたブルース・ウィリス演じるジェームズにその場所の案内をします。指を噛み、頭を病的に振り、目つきもイッており、ニコニコしながら自分の話に夢中になりすぎ興奮して止まらなくなります。
ここで紹介した他のキャラクターも同様ですが、イカれたキャラクターは、役柄と役者自身のキャラクターとの相性と演技力によって、イカれていながらも魅力的なキャラクターとして立つと感じます。
『12モンキーズ』は、私にとってブラッド・
クレイジーなキャラクター:ゾーグ
役者:ゲイリー・オールドマン
極端で冷徹な武器商人です。頭の半分を剃り上げて透明なカバーで覆う奇妙な髪型をしています。『レオン』のスタンにも通じるキレた役どころで、宇宙の殺し屋種族マンガロワ人に対して最新兵器のデモンストレーションをする様子は面白いです。一方、サクランボを喉に詰まらせたりハメられたりするドジな一面があります。
ゲイリー・オールドマンは一時期悪役ばかりオファーされうんざりしていたとのことですが、悪役の演技がうまく、はまり役だったことも事実だと感じます。
クレイジーなキャラクター:アントン・シガー
役者:ハビエル・バルデム
変な髪型の冷酷で不気味な殺し屋です。麻薬取引のボスである大物ギャングからの依頼で、麻薬取引の現場から持ち逃げされた200万ドルを追います。家畜銃ピストルを武器としています。無表情で他人の命を奪い、独特な笑みと慎重な行動で殺しを繰り返します。
クレイジーなキャラクター:ジョーカー
役者:ヒース・レジャー
単なるヒーロー映画ではない『ダークナイト』において、ジョーカーは強烈なアンタゴニストです。顔にピエロのメイクを施した素性不明の犯罪者で、狂気と計算された悪辣さで世界に混乱をもたらそうとしています。ゴッサムシティの希望の星だった新任の地方検事ハービー・デントが闇落ちし、バットマンは街の秩序のためその罪を被ります。
クレイジーなキャラクター:ルイス・ブルーム
役者:ジェイク・ギレンホール
よくも悪くも目的のためには手段を選ばない行動力、言葉巧みに売り込んでいく能力、しかしそこからサイコパスさがにじみ出るキャラクターです。
事件事故現場をスクープするフリーカメラマンの仕事を偶然目の当たりにし、盗んだ自転車を売ってビデオカメラと無線傍受機を手に入れ、強引な方法で撮影しテレビ局への売り込みに成功しますが、徐々に一線を超えエスカレートしていきます。
ここでは紹介していませんが、クレイジーなキャラクターであっても魅力が感じられない場合もあります。おそらくそのキャラクターの描き方(脚本、演出、演技)に原因があるか、役者自身のキャラクターが影響しているのではないかと思います。