ここではニューヨークフィルムアカデミーの2年目の授業Advanced Cinematography(撮影技術-上級)について紹介します。
MFA Filmmakingコースの2年目の概要はこちらの投稿をご覧ください。
この授業はカメラや撮影用機材などについて、授業とワークショップで学びます。
・REDカメラのセッティング方法
・カメラのモニタに表示される情報の見方
・レンズについて
・照明の概要
・機材や、機材・照明関連の役職について
・サウンドステージでのステージプロダクション
・フィルターワークショップ
・夜間撮影ワークショップ
・ステディカムワークショップ
ユニバーサルスタジオのサウンドステージ(撮影用のスタジオ)を借りて実際にセットを立て、照明をセッティングしてテスト撮影します。
ユニバーサルスタジオについてはこちらの投稿もご覧ください。
Flat(セット用の木のパネル)やJack(木材を三角形に組んだ足。日本の映画、舞台、テレビ業界では「人形」と言います)を組み合わせてネジどめして立て、ペンキを塗って仕上げ、テーブルやソファなどを置きます。
そこにいくつかの異なる演出で照明をセッティングしてテスト撮影します。
まず1つ目の照明をセッティングし、ドリー用のトラックも設置します。それぞれの学生がアクター、カメラ、ドリーなど役割を分担して、カメラを乗せたドリーを移動させながらテスト撮影し、意図した効果が出ているか確認します。
一度照明をバラし、異なる照明セッティングにしてまた撮影します。
同じセットが照明によって昼間のシーンになったり、夜のムードあるシーンになったりして、楽しい授業です。
別のセットを使って、事前にピックアップしておいた既存の映画の印象的ないくつかのシーンの再現もします。使っているセットが違うので完全な再現ができるわけではありませんが、スモークもたいて人物はほとんど影になるドラマチックな照明なども試しました。
学内の小規模スタジオでカメラの説明を受けつつ、セット用の汎用の木のパネルを使って簡易的なセットを立ててテストしたと記憶しています。
発電機を使い、夜間の屋外での撮影をテストします。
ステディカムは、カメラを滑らかに移動させるために、専用の器具を使ってカメラを身体に取り付け、体の動きの影響を軽減しつつ運用するものです。
ステディカムワークショップでは実際にステディカムを使ってみます。
New York Film Academyウエブサイト
https://www.nyfa.edu/