ニューヨークフィルムアカデミーの授業 Producing(プロデューシング)

ニューヨークフィルムアカデミーの授業 Producing(プロデューシング)

プロデューシングはセメスター2で新しく始まる授業です。

ニューヨークフィルムアカデミー(New York Film Academy)にはプロデューシング(Producing)コースがありますが、MFA Filmmakingコースでも授業でプロデューシングを学びます。

MFA Filmmakingコースの概要はこちらの投稿をご覧ください。

現実のプロデュース

現実のプロデューサーは企画立案から売り込み、資金調達、プリプロダクション、撮影、ポストプロダクション、宣伝、公開、著作権管理までの進行と事務処理を通じてプロジェクト全体の責任を負います。

プリプロダクションは日本ではプリプロとも略されます。撮影をプロダクションと表現してその前工程のことです。スタッフや役者のキャスティング、脚本の開発、絵コンテの制作、ロケハン及びロケーションや撮影スタジオの選定・確保、撮影許可申請、美術セットの設営、小道具や衣装の準備、保険の加入、本読みなどの、撮影に必要な準備の段階がプリプロダクションです。

企画開発の工程もプリプロダクションの一部とする分け方もあります。例えばクライアントのためのCMやPR映像制作の場合は、クライアントから何らかの依頼があってから作業が始まることがほとんどのため、企画立案や監督・キャスト候補の選出、プロットの作成などもプリプロダクションの一部とされると思います。一方映画の場合は、企画、監督・キャスト候補、プロット・脚本などを材料に資金調達をし、資金が集まって制作にGOが出てから実際のプリプロダクションが始まりますが、プロジェクトの成り立ちによっては企画開発の段階もプリプロダクションの一部とする場合もあるようです。

ポストプロダクションは日本ではポスプロとも略されます。撮影した映像の編集やCG・VFXの制作、音楽・効果音などをつけて映画としてまとめる撮影後の工程のことです。

プロデューサーは予算管理をしながらそれらすべての進行と事務処理、又はその統括をします。

学生映画でのプロデュース

学生映画の場合は監督(学生)の自己資金で監督主導で制作することがほとんどのため、自分が出資しているという意味でも監督がプロデューサーですが、実務としてのプロデュースは主にプロジェクト管理と各種手配や事務手続きを意味します。授業では、業界標準のスケジュール管理と予算管理ソフトの使い方を教わりつつ、プロデュースの概要や自分のプロジェクトで必要になる各種事務手続きを学びます。

ソフトは以下を使います。
Movie Magic Budgeting (MM Budgeting)
https://www.ep.com/home/managing-production/movie-magic-budgeting/

Movie Magic Scheduling (MM Scheduling)
https://www.ep.com/home/managing-production/movie-magic-scheduling/

ニューヨークフィルムアカデミーのプロジェクトで必要なプロデュース

セメスター1フィルムまでは比較的こじんまりと制作をしてきましたが。次の主要なプロジェクトであるイヤー1フィルムでは、これまで同様撮影許可申請をしたり保険に入ったりするほか、ロケーションを借りたり、オーディションをしたり、小道具や衣装をレンタルするなど、より実際の小規模映画制作の手順に則った制作をします。それらのプロセスで必要な事務手続きもプロデューシングの範疇となります。

現実のプロデュースはプロジェクトの規模が大きければ役割が細分化していきますが、学生映画の場合、プロデュースに関わる部分も監督が自分でやるか、プロデューシングコースの学生に参加してもらいます。

例えば役者のキャスティングやロケーション探しと手配のほか、ロケーションからはロケーションリリースの書類にサインをもらい、アクターからはアクターリリースの書類にサインをもらい、学内外のクルーに参加を依頼し、書類にサインをもらいます。ケータリングの手配もする場合があります。

プロデューシングコースの学生と組んで手配などをしてもらう場合、プロデューシングコースの学生にとってはそれが課題の一環となります。